AIR-G’の番組「北海道品質プロジェクト(Rep.ly.zeリプライズ内)」が企画し誕生させている「北海道品質」について、番組メインパーソナリティーの高山秀毅(ひでき)さんに聞きました。
―AIR-G’の高品質プライベートブランド「北海道品質」とはどのようなものですか。
これからの時代に求められる、「新しい北海道のオンリーワン食品」を目指して作っています。
―高山さんがメインパーソナリティーを務める番組、「北海道品質プロジェクト(Rep.ly.zeリプライズ内)」で「北海道品質」が誕生しているそうですが、ラジオ番組内で食品開発を行うようになった理由とは何ですか。
「リプライズ」は毎週金曜に放送されているエンターテインメント番組で、地域情報を多く取り上げています。すると北海道は食の宝庫であることや、頑張っている生産者や加工者がいることを実感するようになりました。そこで北海道に眠っている優れた食品を応援しようと、「リプライズ」内に「北海道品質プロジェクト」が立ち上がったのです。
「北海道品質プロジェクト」の活動内容を教えてください。
「北海道品質プロジェクト」は、まず気になるメーカーを取材して商品開発ストーリーを「リプライズ」で紹介します。そしてその中でも特にチャレンジ精神旺盛なメーカーと、各方面のプロフェッショナルが一緒になって、新商品開発や既存商品の磨き上げを行ったものが「北海道品質」となります。
通常、商品開発には味や風味改善のほか、パッケージデザイン、販路開拓、販売促進などさまざまなプロモーションが必要ですが、メーカー1社では限界があります。そこでプロモーション活動まで可能にするメンバーを集め、一丸で取り組めることがこのプロジェクトの特徴と言えます。
―商品開発や磨き上げ事業は、どのような過程を経て完成するのですか。
どのプロジェクトも、完成するまでに1年以上はかかっています。「北海道パスタ ゆめちから&ルルロッソ」を開発した際は、試作品を札幌市内のイタリアンレストランに使ってもらい、シェフの意見を参考に小麦の種類を変えるなど、試行錯誤を重ねて完成にたどり着きました。
―印象深いストーリーなどはありますか。
たとえば「かんたんごはんにまぜるだけ プレミアムごはんの素」は遠軽の地元に根ざした食品加工会社の缶詰で、当初は自社店舗と地元の道の駅等でしか売られていませんでした。それがネーミングやラベルデザインを一新して「北海道品質」になると、今では海外まで販路が広がるほどの人気商品になっています。このように地方に眠っていた優れた食品が進化を遂げ、飛躍するストーリーこそ「北海道品質プロジェクト」の妙味でしょう。
「北海道品質プロジェクト」が特に効果を発揮しているのが、ネーミングやデザインなどのクリエーティブワーク、そしてパッケージング技術などです。思わず手に取ってしまう斬新なネーミングやロゴデザイン。かわいらしいイラスト、贈って喜ばれそうなギフトボックス、そして何度でも使いたくなるサイズや機能性。商品によっては食べ方を説明するレシピカードも添えて…。こうした付加価値のため、「北海道品質プロジェクト」は北海道で活躍するクリエーターや技術者とも連携しています。
―「北海道品質プロジェクト」では、今現在も複数の企画事業が進行中のことと思います。近々新たに仲間入りをしそうな「北海道品質」はありますか。
ありますよ! すでに「からだにうれしいジュースシリーズ」が「北海道品質」になっている、仁木町の(有)サンユー農産から、体に良いクッキーがデビューする予定です。ジュースの素材にもなっている有機栽培の「ヤーコン・ハニークッキー」と、「アオジソ・ハニークッキー」。おしゃれなラベルでプレゼントにもぴったりですので、どうぞご期待ください。
―「北海道品質プロジェクト」は2011年のスタートから現在まで、250社以上のメーカーを紹介していると聞きました。こんなにも良品を作る中小メーカーが北海道にあったのですね。
私も熱意あるメーカーの方々に出会うたび感激します。現在、1つのメーカーを6カ月にわたり毎月1回、計6回放送しています。メーカーの代表者や開発者と事前収録を行い、開発ストーリーを放送していますので、リスナーには作り手の思いや品質が伝わっているようです。
とにかく毎回、北海道の素晴らしい食と、人や会社のパワーがリスナーの週末を元気にする「北海道品質プロジェクト」です。ぜひキタ★マルシェ読者の皆さんも聴いてください。金曜昼にリプライズでお会いしましょう。
2017年11月19日 特集159号 ※記事の内容は取材当時のものです。