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6月。北海道に初夏を告げる季節だ。まだ肌寒い日もあるけれど、からりと晴れた日、湿気のない爽やかな風を肌に感じるとき、この地に暮らす幸せを感じずにはいられない。そんなとき、どこからともなく漂ってくる甘い優しい香り。道外出身の筆者にとって、これがアカシアの香りとわかったのは住み始めて何年か経った頃だ。今では、その香りを鼻先に感じると、「ああ夏が来たな」と思うようになった。
夏を告げるアカシアの花 6月。北海道に初夏を告げる季節だ。まだ肌寒い日もあるけれど、からりと晴れた日、湿気のない爽やかな風を肌に感じるとき、この地に暮らす幸せを感じずにはいられない。そんなとき、どこからともなく漂ってくる甘い優しい香り。道外出身の筆者にとって、これがアカシアの香りとわかったのは住み始めて何年か経った頃だ。今では、その香りを鼻先に感じると、「ああ夏が来たな」と思うようになった。 香りの主は、この時期一斉に白い花の房をつけるアカシア。だが、正式名はニセアカシアで、和名をハリエンジュという。明治初期に日本に持ち込まれ、札幌の街路樹などに大いに植えられた。北原白秋の「この道」で …
道外から北海道に引っ越してきた一年目、ここは匂いの無いところだなと思いました。本州では町を歩けば当り前のように香ってくる、春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイの芳香がないからです。
しかし、北海道の初夏、町に甘い優しい香りが漂うのを知りました。これがアカシアのものだとわかり、以来この白い花が咲くと、ああ夏がやってきたなと思う「北海道の匂い」となりました。
正確にはこのアカシアは実は「ニセアカシア」だそうですが、北海道でアカシアといえば白い花の咲くニセアカシアですね。北原白秋が「この道はいつか来た道」でアカシアと時計台を歌詞とし、石川啄木は札幌のアカシアを詩に詠み、石原祐次郎も「恋の町札幌」でアカシアを歌いました。
短い夏がやってきます。アカシアの香りが漂い始めます。
アカシアに、この季節に、みなさまは何を思うでしょう。
アカシアの思い出(あるかな?)、北海道の初夏の思い、どうぞお聞かせください。
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