ピックアップ映画 「ミセス・クルナスVS.ジョージ・W・ブッシュ」６月８日公開

「アメリカ大統領を訴えるんだ」「えっ、誰が？わたしが？」そんな会話からどんな映画？と思いますね。

　2001年9・11アメリカ同時多発テロのあったひと月後、ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民のクルナス一家の長男が旅先のパキスタンでタリバンと間違われキューバにある悪名高きグアンタナモに収監されたことがわかり、お母さんは無実の息子を取り戻そうと奔走するのですが警察も国も動いてくれない。藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士の下を訪れるのですね、そうして最後の手段、それが冒頭の会話です。なんとアメリカ合衆国最高裁判所でブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことに。

　これは本当にあったことなのですね。あまりにも悲惨な内容に監督はどう映画化しようかと悩んでいましたが、実在のお母さんに出会った時に、その天真爛漫なキャラクターに魅せられて、シリアスなテーマにもかかわらずコメディタッチの軽快な作品が誕生。

　たっぷり太った陽気なお母さんと線の細い人権弁護士がタッグを組んだ救出劇。家族へのゆるぎない愛と持ち前の明るさだけを武器に闘ったドイツの母の1786日間、感動の実話です。

　ベルリン国際映画祭銀熊賞（主演俳優賞・脚本賞）2冠受賞。

2024年5月中旬～

５月１８日～
「ブルックリンでオペラを」（アメリカ　１０２分）　「かづゑ的」（日本　１１９分）
「ナチ刑法１７５条」（アメリカ　８１分）
５月２５日～
「バティモン５　望まれざる者」（フランス・ベルギー１０５分）
「ありふれた教室」（ドイツ　９９分）　「ジョン・レノン　失われた週末」（アメリカ　９４分）
「フィシスの波文」（日本　８５分）　「ドクちゃん　フジとサクラにつなぐ愛」（日本　７３分）
「霧の淵」（日本　８３分）
５月３１日～
「わたくしどもは。」（日本　１０１分）
６月１日～
「成功したオタク」（韓国　８５分）
６月８日～
「ミセス・クルナスVS.ジョージ・W・ブッシュ」（ドイツ・フランス　１１９分）
「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」（日本　１１８分）
「FOLLOWING　フォロウィング」（イギリス　７０分）　「キッチンから花束を」（日本）
６月１５日～
「ドライブアウェイ・ドールズ」（アメリカ　８５分）
「ヤジと民主主義　劇場拡大版」アンコール上映（日本　１００分）
６月２２日～
「アンゼルム　“傷ついた世界の芸術家”」（ドイツ　９３分）

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