奥能登の風景

「原発用地取得ゼネコン介在／関電の依頼を受け／発覚避け偽装契約」1999年10月11日の朝日新聞朝刊１面に大きな見出しの記事が載った読む

天使の言葉

阪神・淡路大震災から29年が過ぎた。１月17日、大阪社会部の記者だった私は、ライフラインが止まった兵庫県西宮市のマンションに妻と１歳の長男を残し、ひとり自転車で飛び出した。読む

新聞のチカラ

政治とカネの問題の追及は、社会部記者に課せられた至上命令だった。読む

上沼恵美子さん

上沼恵美子さんを取材したのは、いまから29年前になる。39歳だった上沼さんはこの年、紅白歌合戦の司会に抜擢された。読む

中標津の野湯

中標津町の養老牛温泉は名湯で知られる。札幌赴任中の一昨年10月、釧路市の友人と訪れた。読む

藻岩山のクマ

ヒグマの足跡を初めて見た。札幌に赴任中の昨年３月、雪が残る藻岩山の登山道を歩いていると、数人が集まって同じ方向を覗き込んでいる。読む

何のために伝えるのか

この夏、初めて奥尻島を訪れた。民宿の玄関棚に、島の名所を案内するパンフレットに交じって、一冊の本が立てかけてあった。読む

戦後78年の夏

被害状況は目下調査中なるも極めて軽微の見込みなり 　1945（昭和20）年７月15日の朝日新聞東京本社版の１面にこう記されている。読む

ドンの王国

「参院のドン」　6月13日付朝刊1面の左下に、その文字があった。　読む

ベイブルース

大谷翔平選手が新記録を打ち立てる度に比較されるベーブ・ルース。その名前を聞くと、ある漫才コンビを思い出す。読む

ＭＩＮＡＭＡＴＡ

ジョニー・ディップ主演の映画「ＭＩＮＡＭＡＴＡ」で、真田広之演じる男が自らの体をチッソ水俣工場の鉄門扉に鎖で結びつけるシーンがある。読む

空色の栞（しおり）

大惨事は澄み渡った青空の下で起きた。2005年4月25日、神戸総局のデスクだった私は、ひっきりなしにかかってくる電話を受けながら大量の原稿と格闘していた。読む

AIと羽生さん

52歳の羽生善治と20歳の藤井聡太の新旧レジェンド対決となった王将戦。第２局では羽生の金打ちが流れを変えたと評されている。読む

3月11日

「被災者」という言葉は使いたくなかった。 東日本大震災の直後に仙台総局のデスクとして赴任し、現場から送られる同僚記者の原稿に目を通しながら、その表現に違和感を覚えていた。読む

はるかのひまわり

ダンプか何かが突っ込んだのかと思った。１月17日午前5時46分、ドンと突き上げられるような衝撃で起こされた。読む

乳児誘拐事件

年末になると必ず思い出す事件がある。1989（平成元）年、入社2年目の私は兵庫県たつの市の駐在記者だった。読む

ミサイルの現場

北緯40度11分、東経147度50分。朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）から発射されたミサイルが日本の頭上を越えて着弾したと思われる地点は、雲でかすんだ水平線しか見えない太平洋のまっただ中だった読む

29年前の名刺

手もとに一枚の名刺がある。名前は「高橋治則」、肩書は「EIEインターナショナル取締役社長」。読む

百年記念塔とウポポイ

北海道百年記念塔の解体がこの秋にも始まると報じられている。読む

削り取られる戦争の記憶

朝日新聞の「声」欄では、偶数月の第3土曜日に「語りつぐ戦争」の特集を組んでいる。読む

亡命者から旭川の英雄になったスタルヒン

高校野球の季節がやってきた。北北海道大会が開催されている旭川市のスタルヒン球場は、球場の名前にもなった大投手スタルヒンの像が出迎えてくれる。読む

国に帰れない日本人たちがいた時代

ウクライナから隣国のハンガリーに避難した人たちの支援活動をした日本人医師の記事が地域面に載っていた。読む

いちばん大切なこと

入社した1988年、赴任した姫路支局の玄関前には兵庫県警のパトカーが24時間待機していた。読む

髙橋さんのこと

　災害級の大雪に見舞われた札幌にもようやく春が訪れた。その厳しかった冬のまっただ中に、私たち新聞製作に携わる者にとって忘れることのできない出来事があった。読む