11歳の彼は、いつもひとりぼっちだった。校庭の隅でギターを抱え、父から習った故郷の歌を弾いていた。
11歳の彼は、いつもひとりぼっちだった。校庭の隅でギターを抱え、父から習った故郷の歌を弾いていた。 ある日、見知らぬ女性に声を掛けられた。 「いい曲ね。私にも教えて」 両親以外から聞く久しぶりのミャンマーの言葉。抑えていた不安な気持ちが一気にあふれ、少年は人目をはばからず、大声で泣いた。 1995年の冬、阪神・淡路大震災の避難所でのこと。彼に声をかけたのは、ボランティアをしていた外国 …
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