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応募締切：2023年7月14日 23時59分
鑑賞券は特別上映作品を除く全ての上映作品でお使いいただけます。

シアターキノ ６月のピックアップ映画
「青いカフタンの仕立て屋」６月17日公開

　前作「モロッコ、彼女たちの朝」でもモロッコの街の風情と共に、二人の女性の出会いを通してそれぞれが静かな一歩を歩み始める素晴らしい作品で、マリヤム・トゥザニ監督のデビュー作だったのですが、今回待望の最新作、「青いカフタンの仕立て屋」が登場です。

　舞台となるのはモロッコの首都ラバトと川一本隔てた古都、サレ。カフタンの仕立て屋を営むある夫婦の物語です。カフタンとは、結婚式やフォーマルな席に欠かせない、コードや飾りボタンなどで華やかに刺繍された伝統衣装で、母から娘へと受け継がれる大切なドレス。ミシンを使わずにすべてを手作業で仕上げる職人の無口な夫と、店で夫を支えながら自らの病を抱えている妻。ミシンもラジオもない静かな工房に、ある日、若い職人がやってきて・・・。

　色とりどりの滑らかなシルク地に、ひと針ひと針、想いを込めながらドレスを紡いでゆく、その時間がなんと濃厚に感じられることか。妻は夫にやさしいまっすぐな眼差しで「あなたの人生は素晴らしいわ、愛することをおそれないで」と。ありのままの自分を受け入れ、そして受け入れてもらうこと、そんな深く豊かな愛がふたりのこころを抱きしめているような・・・この上なく美しい愛の物語です。

　ちなみに監督は昨年のカンヌ国際映画祭でお披露目の時は母から受け継いだカフタンを着てレッドカーペットに登場したそうです。そして今年のカンヌではコンペ部門の審査員として。世界が注目する女性監督です。

シアターキノ上映スケジュール 2023年6月中旬～

６月１６日～
「探偵マーロウ」（スペイン・アイルランド・フランス　１０９分）
６月１７日～
「青いカフタンの仕立て屋」（フランス・モロッコ・ベルギー他　１２２分）
６月２３日～
「To Leslieトゥ・レスリー」（アメリカ　１１９分）
６月２４日～
「Rodeo　ロデオ」（フランス　１０５分）
７月１日～
「エリック・クラプトン　アクロス２４ナイツ」（イギリス　１１５分）「苦い涙」（フランス　８５分）
「書かれた顔」（日本・スイス　９４分）
７月８日～
「ぼくたちの哲学教室」（アイルランド・イギリス他　１０２分）　「セールス・ガールの考現学」（モンゴル　１２３分）
「ライフ・イズ・クライミング！」（日本　８９分）　「大地よ　アイヌとして生きる」（日本　１０５分）
７月１５日～
「キャロル・オブ・ザ・ベル　家族の絆を奏でる詩（うた）」（ウクライナ・ポーランド　１２２分）
「サントメール　ある被告」（フランス　１２３分）
★「オタール・イオセリアーニ映画祭～ジョージア、そしてパリ」
「落葉」「歌うつぐみがおりました」「田園詩」「そして光ありき」「月曜日に乾杯！」
「群盗、第七章」３部作ドキュメンタリー「唯一、ゲオルギア」など２１作品一挙公開！
７月２１日～
「裸足になって」（フランス・アルジェリア　９９分）
７月２２日～
「小説家の映画」（韓国　９２分）　「少年と犬」　（アメリカ　９０分）
１２か月のシネマリレー「左利きの女」（西ドイツ　１１１分）
７月２９日～
「世界のはしっこ、ちいさな教室」（フランス　８３分）
「山女」（日本・アメリカ　１００分）

シアターキノ
札幌市中央区南3条西6丁目南3条グランドビル2F（狸小路6丁目）