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>HOME >特集一覧 >VOL171「きれいに洗おう!」
特集「きれいに洗おう!」の表紙の写真です

「意見の対立はしょっちゅうですよ」と、とみおかクリーニングの社長、富岡裕喜さん(左)、「わははは」と、父で会長の重喜さん。中標津町の本社工場で。
「意見の対立はしょっちゅうですよ」と、とみおかクリーニングの社長、富岡裕喜さん(左)、「わははは」と、父で会長の重喜さん。
中標津町の本社工場で。

「北海道の海を汚さない」そんな思いから生まれた、
中標津のクリーニング屋さんのミルク缶入り洗剤

 札幌駅地下街の、ちょっとこじゃれた生活雑貨の店の入口に、かわいいミルク缶が並んでいた。部屋のインテリアによさそうな、酪農王国北海道を象徴する小さなミルク缶。でもその中に入っているものは洗濯洗剤なのである。

 「北海道だからミルク缶に洗剤かぁ」とそのアイデアに感心しつつ、商品ラベルに小さな字で書かれた1行に目が止まった。販売者「とみおかクリーニング」、その所在地「中標津」。

 とみおかクリーニングは1950年に中標津で創業し、今年で創業68年を迎える中標津の老舗クリーニング店だった。聞けばこの洗剤、リピーターの多い人気商品であるらしい。この生活雑貨の店も直営店だ。

 歴史あるクリーニング店が、なぜミルク缶入りの洗剤を売るに至ったのか、その物語をひも解いてみたい。

銀行員からの転機

 中標津は酪農の町だ。人口約2万3,500人、牛の数は約4万頭と言われる。札幌からは約400キロメートル。車で行けば、休憩を入れてたっぷり6時間以上は必要だ。

 とみおかクリーニングの社長を務めるのは富岡裕喜さん。昨年、父から社長の座を継いだ。

 裕喜さんの最初の仕事は銀行員だった。大学を卒業して「たくぎん」の外国為替課に勤務し、東京にいた。入社2年目、ちょうど札幌での合宿研修中の朝、たくぎん破綻のニュースが飛び込んで来た。

 「大変だ!起きろ!すぐ店に戻れ!」

 ほとんどの社員にとって全くの寝耳に水の話。職場は大変な騒ぎだった。やりたかった海外との仕事を担当できたのも束の間、思いもかけぬ事態となった。結局、銀行員として新たな仕事を探すことはせず、東京で他のメーカーに再就職し、海外部門を担当していた。

 転機は30歳を過ぎた頃。当時、とみおかクリーニングの社長だった父、重喜さんから連絡があった。

 「帰って来ないなら、会社を売ろうと思う」。

こだわりの父
先代の社長。

 「いやぁ、何としても継いで欲しいという気持ちは全くなかった。人様のものを預かるっていうのは大変な仕事ですからねぇ」と重喜さんは当時を振り返る。

 結局、裕喜さんは、父の会社で働く決心をした。その後、クリーニング業から洗剤や雑貨の販売へ事業を広げたのは裕喜さんのアイデアだが、ミルク缶の洗剤の誕生には父・重喜さんの築いたものが土台にある。

 「父は健康オタクみたいな人でして・・」と裕喜さんは言う。

 食べ物、健康法、よいと言われると何でも試す。

 「幼い頃から体が弱くて、体力も無くすぐに風邪ひいて、運動会ではいつもビリ。そんな子でしたね」と重喜さん。だから人一倍体に気をつけて、食べ物や環境にもこだわりを持つようになったという。

洗剤は特注のミルク缶入りがギフトにも人気。詰め替え用もある。
洗剤は特注のミルク缶入りがギフトにも人気。
詰め替え用もある。

店舗では洗剤の量り売りもやっている。
店舗では洗剤の量り売りもやっている。

海を汚したくない

 自分のクリーニング店で使った水が下水に流れ、それはやがて海に流れる。中標津は海まで約20キロ。いくら下水終末処理場を通るとはいっても、本当にきれいになっているのか、自分の食べる魚に影響があるのではないか、と心配になる。

 調べていくうちに、洗剤には欠かせない界面活性剤が環境問題になっていることを知る。界面活性剤をほとんど使っていない洗剤を作るメーカーと出会い、工場の水洗いに使う洗剤はすべてこれに変えた。ミルク缶の洗剤の中身は、この自社工場の洗剤とほぼ同じものだ。

 「工場で使っている洗剤がそんなにいいものなら、売ってみよう。中標津だから入れ物はミルク缶でどうだ、という軽い気持ちでした」と裕喜さん。

 この洗剤、界面活性剤の含有率が0.5%以下で、ほとんど泡は立たない。現在、3種類を販売しているがうち2種類は無香料だ。そのうちの1種類は消臭除菌効果のあるもので、部屋干しにも向く。

来るのが楽しい店を

 父のこだわりは洗剤にとどまらなかった。布団やじゅうたんがダニの住み家となって、アレルギーの原因になっていると聞くと、「日本人を健康にするため」と、布団洗いと、じゅうたんのクリーニング機械をいち早く導入した。「こだわっちゃったんですねぇ。はははは」、と重喜さんが笑いながら話す。

 「私は在庫をかかえる仕事はどうもね・・」と父は物販には反対したようだが、裕喜さんは押し切った。人口はそれほど減ってないのに、クリーニングの需要は最盛期と比べて半分近くになっている。それは家で洗う人が増えたから、と見込んだ。クリーニング店はお客さんが2回足を運ぶ必要がある。ならば来るのが楽しくなる店をと、雑貨販売コーナーを設け、インテリアにも気をつかった。

 「あの破綻がなかったら、今も銀行員だったかもしれないですね」と裕喜さん。

 中標津の本社、札幌や道内に展開している店舗を行き来する。海外への販路拡大も計画中だ。
(文・写真:吉村卓也)

コーヒーショップ?いえ、クリーニングの受付窓口です。中標津町のショッピングセンター、東武サウスヒルズにて。
コーヒーショップ?いえ、クリーニングの受付窓口です。中標津町のショッピングセンター、東武サウスヒルズにて。

とみおかクリーニング 本部:中標津町東35条北4丁目
札幌本店:札幌市中央区 北7条西19丁目38-28)
とみおかクリーニング LIFE LAB.:札幌アピア店)
http://www.tomioka-group.co.jp/

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『洗濯、好きですか?』

ここからは特集に関連して会員の皆さんからよせられたコメントをご紹介します。
面白かったコメント、私も同じ!と思ったコメントは、ぜひいいね!を押してください。

1ページ

好きです。子供の服の泥汚れをきれいに落とすのが快感です。

もともさん

結構好きです。家事分担で朝食と昼食(平日は弁当作り)、洗濯だけやってます。あとは嫁がすべてやってくれてます。洗濯は、型崩れ・色褪せしないようにし、好きな服を長く着れるようにしたいですね。

島人の高良さん

旅の荷物を減らすために、下着をよく洗います。シャワールームで体を洗うついでに下着も軽く洗い、そのあとバスタオルでクルッと巻いてさっと水分を取り、部屋に干しておけば次の日にはしっかり乾いています。ホテルの部屋は乾燥していることが多いので、ちょっとした洗濯物を干すことで、のどをいたわることにつながります。

えんちゃんさん

単身赴任中の50代男性です。
食事は、寮の炊事婦さんが作ってくれますが、洗濯は自分でします。
乾燥機もありますので苦になりません。

リュウさん

洗濯は好きではないが、全自動洗濯機なのでやっている

ma140102さん

洗濯はすきではない

けんさん

洗濯は好きでないが、着るもの等がきれいになるので、洗濯はする

あいちゃんさん

好きではないが、自動セットして、早朝に洗濯して、朝食前には終わるようにしている

みほさん

嫌い、毎日面倒臭い

Jamaさん

洗濯を自分ですることはあまりないですが、綺麗になった良い匂いの服は大好きです!
母にお願いしてばかりなので、そろそろ自分でもやらなきゃな〜…と思ってはいます(笑)

Rilyさん

お風呂上りにすぐに洗濯します。お風呂の残り湯を使うので、洗浄力が強くてよく油汚れが落ちます。汚れが落ちると気持ちよくなります。

くっしさん

洗濯するものは、ネットに入れて夜にします。夜間湿度も上がるので乾燥をふせぐこともできます。

あべっちょさん

先日新しい洗濯機を購入しました。
選びに選んで決めたものなのでその洗濯機がガンガン回っているのをうっとり眺めています。

ふっちーさん

大嫌い!!

satonekoさん

ホントは好きなんだろうけど、始めるまでがチョットおっくになる時が・・・。始めてしまえば、あれもこれもって洗うものを探すときもあるのにね。

ツーヤンさん

2ページ

お洗濯、大好きです!
カテゴリーごとにネットを分けています。
また、汗染みや蓄積汚れには漂白剤を入念に浸し回します。仕上がりがいつも楽しみでわくわく待っています。

naochan98さん

大好きです!お部屋に広がる柔軟剤の香りが好きで、そんなに溜まってなくても一日に何回も回すこともあります笑
疲れていても、ステキな香りで癒されます。
洗濯は、私の心の癒しです。

らるのこさん

私は嫌いです!!!!!!
洗濯物は一気に洗うことが多いので量が多いと時間もかかりかが重い。。。
だからといってちょこちょこ回すのは大変だし、節水もできないのかなぁと思うと毎回貯めちゃうんですけど、、
洗濯物を干す過程を楽にしてくれるものがあるといいんですけどね!!!!

やすなりさん

洗濯はまあまあですが、たたむのが面倒です。後、しっかりかわかさないと生乾きの匂い
ニットや絹は洗濯ネットを二重にして普通に洗濯すると楽チンです。

けいちゃんさん

あまり好きではない。
できることならしたくない。

札幌のマッペさん

お風呂の残り湯を使います!
ぬるま湯だと冷水よりも汚れが落ちやすいです(^ ^)
アイロンはめんどくさいので、最低限のものだけにしてます(⌒-⌒; )笑

はづさん

専ら家内にしてもらっていますが
たまに手伝ってすることは嫌いではありません

さとりんさん

洗濯 大好きなんだと思います。毎日やっていても一度も面倒だと思った事ないですし。

orihimeさん

家事の中では好きな方です。
洗濯機に洗濯物を入れる時、なんだかすっきりします。あれもこれも…とついついどんどん入れてしまいます。
暖かい季節は外に干せるので、乾きが早くすっきりします。太陽の匂いのついた洗濯物、良いですよね。
ただ、これからの時期はそれができなくなるのでちょっと残念です。でも、部屋の乾燥防止になりますよね。加湿器いらずになります。
とにかく、汚れ物がなくなるのは嬉しいものですよね。

なんさん

好きとは言えないです。洗濯機がやってくれるのですが、干して、たたんで片づけてとトータルで考えると結構面倒です。Tシャツの簡単なたたみ方をテレビで見てから、たたむのが少し楽しくなりました。

りえさん

大好きです!
汚れにくいシミや垢が落ちる様は、ストレス発散にもなります。
様々な選択技を楽しく試しています❗️

tomtomさん

面倒くさいから、あまり好きではない。

どさんこカッチさん

洗濯はあまり好きじゃない。一人暮らしの若い頃は、下着も上着も一緒に洗濯機に放り込んで洗っていたのを思い出す。最近は自分のパンツくらいは手洗いしているが、他は全部妻任せにしている。最近の洗濯機は全自動で便利になったが、いろいろな過程があるせいか一回の洗濯に長時間かかり過ぎると思う。操作の仕方を知らないので、今も私は使えない。あとは乾いた洗濯物の取り込みとズボンをプレッサーにかけるくらいはしている。

しゅうゆうかんさん

家事の中で洗濯は好きなほうです。自分の物は手洗い、その他は全部洗濯機まかせ。
昔からの私だけの習慣です。家族の者には言ってません。おかしいですよね。



ヒダマリガーデンさん

家事の中で一番好きです。
数種類の洗剤を常備して、その日の気分で選んでいます。

tabiさん

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