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公開:2021年5月17日
今から約7200万年前、ユーラシア大陸の海沿いで一頭の恐竜が死んだ。 そして、その死体は海に流された。海辺で死んで高波にのまれたのか、洪水や津波があって溺れて死んだのか、知る由もない。中生代の白亜紀後期といわれるこの時代、今の北海道があるところはほとんどが海で、後に北海道を形作る陸の「かけら」があるだけだ。 恐竜の死体は海中を漂い、周りを泳ぎ回っていただろうアンモナイトやカメ、海を泳ぐ大きなトカゲや首長竜などに捕食されることもなく、海底に沈み、その上に土砂が堆積し、深く埋もれた。それから約1000万年以上が経ったころ、恐竜やアンモナイトを含む地球上の生物の多くが絶滅した。巨大隕石の衝突による気候変動が原因というのが定説だ。 仲間は誰もいなくなった。埋もれた恐竜はそんなことも知らずに、海の底で眠り続ける。ただ時だけが流れた。 約3000万年前、恐竜が埋もれた海底は地殻変動により海中からせり上がり、陸となり日高山脈の元を形づくり、約2万年前には、だいたい今の北海道の形ができたと言われる。
北海道、実は「恐竜・化石」の宝庫 今年2〜3月、北海道博物館の特別企画展「北海道の恐竜」で公開されたカムイサウルスの全身骨格化石(実物)。道内で見つかった様々な恐竜化石も合わせて展示された。コロナ感染対策のため定員制での入場だったが、予約が取りづらい程の人気だった。 2003年、穂別で見つかった化石 さて、現代。2003年、日高山脈の西側にある穂別町(現むかわ町穂別)の山の中で、1人の男性がある化石の入った石を見つける。元郵便局員で化石の採集を趣味としていた堀田良幸さんだ。堀田さんはこれまでも、多くの化石を見つけて穂別博物館に持ち込んでいた。この地域では、海に住む大きな首長竜、アンモナ …
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