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「金庫の鍵が見つからない!」そこで仕方なくプロに金庫の開錠を依頼した。これは、27年前父が急死した時のことです。おまけにようやく開けた金庫はほぼ空っぽ。結局、取引銀行から保険、所有している不動産まで、見つけるのに大変苦労しました。重要事項はわかるように整理されていないと残された者が困ります。それを分かりやすくまとめるものとして「 エンディングノート」があります。
では最低限何を書いたらいいかというと、やはり「お金」に関することです。例えば、銀行や証券会社の預貯金、有価証券。生命保険、火災保険などの情報です。具体的には「〇〇銀行△△支店」に口座があるなど大まかな情報で充分です。また、所有している不動産関係の情報等も重要です。中でも不動産を口約束だけで貸している方は、トラブルになることが多いです。早急に正式な書面にしましょう。もちろん、借入金・連帯保証人情報も必須です。
反対にこのノートに絶対書いてはいけないことがあります。それは、「遺言」や「相続に関する希望」です。「遺言」は法律で要件が具体的に決められていて、それが満たされていない時は「遺言」と認められません。かえって相続人の間で争いの種となることから「遺言」は口頭やノートではなく必ず別途正式に作成しましょう。
「エンディング…」という言葉がついていますが、実は書いている本人が生きている時も大変役に立ちます。例えば、災害で被災した時このノートがあるとより早く生活を立て直すことができるからです。非常時にすぐに持ちだせるように、今から準備しておきたいものです。
また、若い人であっても、ある日突然事故や病気などで自分の意志を表現できなくなる場合があります。そんな時のために、自分が受けたい医療や介護について、あらかじめ書いてあるといいですね。ケアする人も本人の意志確認ができるので大変心強いです。
エンディングノートの記載内容は「遺言」と違い法律の定めがありません。従って内容やどこに書くかについてはご自分の判断でよいので、普通のノートに自由に書いても結構です。逆に、あらかじめ様式化されているほうが書きやすい方は販売されているエンディングノートでもいいと思います。しかし実は、葬儀会場や生命保険会社・信託銀行・場合によっては証券会社等でお得意様用に無料のエンディングノートを作っているところが沢山あります。わずか数ページから厚さ数センチ程度まで内容も様々です。内容を見て、有料・無料にとらわれずご自分が書いておいた方がいい・書きやすいと思うエンディングノートを選ぶ事をおすすめします。最近では紙に書くもののほかに、パソコン・スマホに入力する方法もあります。
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