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身の回りの情報の整理を考えるとき、ぜひ作って欲しいものに「家系図」があります。私がおすすめするのは親兄弟など3~4親等程度の親族関係がわかる図のようなものです。
相続のときに役に立つという実利面も大きいですが、何より自分のルーツがあらためて分かるのは楽しいものです。
作り方は、現在の戸籍から、その前、その前と、たぐり寄せるように、戸籍・除籍・改製原戸籍を調べて謄本を取り寄せ、それを基(もと)に作ります。戸籍は、日本国民の親子関係などの身分を公に証明するものです。ただし、残念なことに「人ごと」管理ではなく「戸籍ごと」管理になっています。結婚や転籍(本籍地を変えること)のたび戸籍が変わりますので、生まれてから現在までを証明するためには、パッチワークのように全部をつなぎ合わせなければいけません。専門家に頼まなくてもできますが、手間がかかります。そこで、時間にゆとりがある時に戸籍を調べ分かりやすく図にした「家系図」を作っていただきたいのです。
家系図が大切な具体的な理由は次の5つです。
1)お葬式・法事などの時の親戚関係がわかりやすくなります。核家族が多くなり親戚関係のつながりが薄くなりました。親族関係は言葉だけより関係図を見せながら説明した方がわかりやすいです。
2)相続関係がすぐにわかります。自分や配偶者が亡くなった時の相続人が誰なのかがよくわかり、遺言が必要な場合など問題点を把握しやすいです。
3)相続開始時、相続人を確定するため戸籍・除籍謄本等が必要になります。これには思いの他時間を取られます。家系図を作る時に集めた戸籍・除籍謄本等は将来参考になります。時間短縮できますので直ぐに廃棄せずにそのまま保管しましょう。
4)「相続放棄」「限定承認」など特殊な相続の手続きは亡くなった後3カ月以内にしなければいけません。これらの手続きにも戸籍・除籍謄本等は必要になります。
5)自分のルーツを知るためのものです。
さて、「家系図」は作ったら終わりではありません。親族関係を分かりやすく伝える時の資料です。ぜひ家系図を広げながら家族で会話を交わし引き継いでいただきたいと思います。
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