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>HOME >みずうみへ行こう >VOL4「忠別湖」(2018/7/17)

アイヌの人たちは湖のことを「ト」とよびました。「ととき」は湖のゆったりとした時を楽しむシリーズ。毎月道内の湖畔の風景をお届けします。一息つきたいあなたへ、湖畔時間の便りです。ちょっとひと休みしましょう。

vol.4:忠別湖

忠別湖

 旭川や美瑛方面から旭岳や層雲峡に行く途中に見えるのがこの湖だ。初夏の勢いある緑と、背後に見える残雪の大雪山系のコントラストに、この地のスケールの大きさを感じる。

 2007年、忠別ダムの完成でできた湖。ダム湖はどこか哀しさをまとう。その底に沈むものに対する思いがそう感じさせるのか。

 湖の北東端近くには、大雪旭岳源水公園があり、湧き水をくむ人たちががよく訪れる。その対岸の南東端には「望郷広場」があり、開拓記念碑がひっそりと建つ。長野県下伊那地区からの移住者が拓いた土地であったこと、高原野菜の産地であったこと、そして、75年の歴史を閉じこの地を去る旨が碑文に記されている。森に囲まれた湖は静かだった。残雪は徐々に消え、本格的な夏が来る。


バックナンバー

みずうみへ行こう Vol.13

ペンケトー、パンケトー

阿寒湖の温泉街から弟子屈に続く国道241号を約20分ほど走ると、道路脇に双湖台という場所がある。名前の通り、ここから二つの湖が見えるらしい。

みずうみへ行こう Vol.12

ポロト湖

見事な借景だった。窓の外に見えるのは、白老のポロト湖。全面結氷している。

みずうみへ行こう Vol.11

然別湖

 鹿追町から糠平湖に向けて道道85号を北上すると、この湖に着く。

みずうみへ行こう Vol.10

糠平湖

 上士幌から層雲峡に向けて北上する国道273号沿いにこの湖はある。

みずうみへ行こう Vol.9

ウトナイ湖

 苫小牧にあるウトナイ湖は、渡り鳥の聖地だ。

みずうみへ行こう Vol.8

摩周湖

必ず「霧の」という枕詞がつくほど、摩周湖と霧は関係が深いらしい。だが、この日はよく晴れていた。夏に訪れたときも快晴だった。

みずうみへ行こう Vol.7

シラルトロ湖

 シラルトロ沼とも呼ばれるこの湖は釧路湿原国立公園の中、標茶町にある。

みずうみへ行こう Vol.6

屈斜路湖

 道東、弟子屈町にある日本でいちばん大きなカルデラ湖だ。

みずうみへ行こう Vol.5

倶多楽湖

 地図で見ると、登別温泉のそばにコンパスで丸く円を描いたような、まん丸の湖がある。

みずうみへ行こう Vol.4

忠別湖

旭川や美瑛方面から旭岳や層雲峡に行く途中に見えるのがこの湖だ…

みずうみへ行こう Vol.3

シューパロ湖

国道452号、夕張市から旭川へ通ずる道で、車を降り、シューパロ湖を見下ろした…

みずうみへ行こう Vol.2

支笏湖

札幌方面から支笏湖へ向かって国道453号を走る…

みずうみへ行こう Vol.1

洞爺湖

湖の上を、走る人を見た。柔らかな針で縫うように。

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