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アイヌの人たちは湖のことを「ト」とよびました。「ととき」は湖のゆったりとした時を楽しむシリーズ。毎月道内の湖畔の風景をお届けします。一息つきたいあなたへ、湖畔時間の便りです。ちょっとひと休みしましょう。
見事な借景だった。窓の外に見えるのは、白老のポロト湖。全面結氷している。この絶景を借りているのは、去年オープンしたウポポイだ。この大きな窓はウポポイ内の国立アイヌ民族博物館2階にある。この湖を見るための窓と言っていいだろう。博物館を訪れた人は、入口から2階の展示室に導かれる。エスカレーターを降りてすぐに飛び込んで来るのがこの景色なのだ。春になればここには水面が見えるはずだが、凍った湖面は真っ白な雪原だ。遠くにワカサギ釣りのテントがいくつか見える。ポロトはアイヌ語で、大きな(ポロ)、湖や沼(ト)の意味だが、それほど大きな湖ではない。
湖面に近づいてみると、雪原には釣り人の足跡がたくさんあった。雪を払ってみると、きれいな氷が現れる。この下に水があるのがなんだか不思議だ。
ポロト湖のワカサギ釣りは例年3月上旬まで楽しめる。湖の周りは自然休養林となっていて、雪のない季節にはキャンプやバーベキュー、散策、ボート、サイクリングなどでにぎわう。白老の市街地に近いこともあり、通年人が訪れる湖だ。
阿寒湖の温泉街から弟子屈に続く国道241号を約20分ほど走ると、道路脇に双湖台という場所がある。名前の通り、ここから二つの湖が見えるらしい。読む