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>HOME >みずうみへ行こう >「ペンケトー、パンケトー」(2021/3/16)

アイヌの人たちは湖のことを「ト」とよびました。「ととき」は湖のゆったりとした時を楽しむシリーズ。毎月道内の湖畔の風景をお届けします。一息つきたいあなたへ、湖畔時間の便りです。ちょっとひと休みしましょう。

vol. 13
ペンケトー、パンケトー

 阿寒湖の温泉街から弟子屈に続く国道241号を約20分ほど走ると、道路脇に双湖台という場所がある。名前の通り、ここから二つの湖が見えるらしい。展望スポットのようだが、駐車場からだと樹が邪魔してよく見えない。展望台まで歩けばいいのだろうが、冬で足元も悪い。横着してドローンの目を借りてみた。

 ふわっと上昇すると、すぐに二つの湖、ペンケトーとパンケトーがモニター越しに姿を現した。「ト」がアイヌ語で湖を意味することは本欄の読者はもうご存知のはず。同じくアイヌ語で「ペンケ」は「上」、「パンケ」は「下」なので、川の上流にあるのがペンケトー(写真手前)、下流にあるのがパンケトー(同奥)ということになる。左側にそびえるのは雄阿寒岳で、この裏側に阿寒湖がある。

  資料によれば阿寒湖は昔はペンケトー、パンケトーも含む大きな一つの湖だったらしい。なるほどそう言われて改めて地図を見ると、大きな湖に雄阿寒岳がせり上がってきて、東側にペンケトー、パンケトーが取り残される形になったのがよくわかる。
 両方の湖とも陸路での一般人の接近はほぼ無理。クマも多くいるらしい。遠くから眺めるだけにしておこう。

写真:山本由紀夫(株式会社エンターリム) ※国土交通省の許可を得て撮影しています。

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みずうみへ行こう バックナンバー

みずうみへ行こう vol.13 2021年3月16日

ペンケトー、パンケトー

阿寒湖の温泉街から弟子屈に続く国道241号を約20分ほど走ると、道路脇に双湖台という場所がある。名前の通り、ここから二つの湖が見えるらしい。読む

みずうみへ行こう vol.12 2021年2月16日

ポロト湖

見事な借景だった。窓の外に見えるのは、白老のポロト湖。全面結氷している。読む

みずうみへ行こう vol.11 2021年1月18日

然別湖

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みずうみへ行こう vol.10 2021年1月18日

糠平湖

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みずうみへ行こう vol.9 2018年12月17日

ウトナイ湖

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みずうみへ行こう vol.8 2018年11月19日

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みずうみへ行こう vol.7 2018年10月15日

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みずうみへ行こう vol.6 2018年9月18日

屈斜路湖

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みずうみへ行こう vol.5 2018年8月20日

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みずうみへ行こう vol.4 2018年7月17日

忠別湖

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みずうみへ行こう vol.1 2018年4月22日

洞爺湖

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