札幌では少しばかり早めに桜が咲き、今ではいろいろな花に囲まれまさに春爛漫。個人的に北海道では春爛漫の頃は5月くらいがふさわしいと感じております。
さて、第4回で「サービス付き高齢者住宅」(「サ高住」)とはどのような住宅かご理解いただけたと思います。「サ高住」というと「安否確認」と「生活相談」がメインとなっているのはご承知の通りなのですが、最近では、自立の方から要介護5の方まで受け入れますという「サ高住」が少しずつ増えてきました。当相談サロンでも早速予約をされた方が何人かいらっしゃいます。長い目で見て自立している状態から介護になっても同じ建物で過ごせるという住宅は安心感が高まるものです。
相談サロンでは80歳代自立の方のご相談も増えております。「流石に一人暮らしはね。不安になるの」伺うとなかなかハードルが高いのです。「部屋は広くないと荷物が入らないでしょ。食事も自分で作れるし、でも足が痛いので買い物が大変なのよ。やっぱり地下鉄が近くないとどこに行くにも不便でしょ。」お気持ちは重々理解できます。「年金の中で生活しないとならないでしょ。」ご予算を伺うと年金のみではご希望を叶えられる住宅が見つかりません。ご希望を叶えられそうな住宅は16~17万円くらいはかかりそうです。
生活のスタイルを一つ一つ確認させていただきます。お荷物が多い方には、どうしても必要なものなのか。本当にこれから使うものなのか。「いつか使うでしょ」という物は思うに使いません。押入れの奥にしまい込んでいるものはこれからもそのままでしょう。酷なようですが、本当に使いますか?これから必要ですか?と念を押すように伺います。これだけは持っていきたいという物をピックアップすると押入れの中はすっきりしました。足が痛くてお買い物が大変なのにこれからも食事が作れそうですか?「実は面倒になって……」
一つ一つ見直してみると必要なもの、不必要なもの、やりたいこと、やらなくても良いこと。いろいろと仕分けができそうです。仕分けする事によりすっきりとされる方が多いようです。日差しが心地良く感じる日にはすっきりしてみませんか。
一般社団法人シニアライフサポート協会
NPO法人札幌高齢者住まいのサポートセンター
代表理事 風間 理可