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画像:AFC アサヒファミリークラブのロゴマーク

>HOME >みずうみへ行こう >「ウトナイ湖」(2018/12/17)

アイヌの人たちは湖のことを「ト」とよびました。「ととき」は湖のゆったりとした時を楽しむシリーズ。毎月道内の湖畔の風景をお届けします。一息つきたいあなたへ、湖畔時間の便りです。ちょっとひと休みしましょう。

vol. 9
ウトナイ湖

 苫小牧にあるウトナイ湖は、渡り鳥の聖地だ。道内で3番目にラムサール条約に登録された湿地でもある。ハクチョウ、ガン、カモ類が訪れるピークは秋。

 初雪が残る初冬のウトナイ湖は、たまにガンの小さな群れが通りすぎたり、渡り遅れたハクチョウが寒風吹きすさぶ湖の上に漂ったりしているくらいだ。湖畔では、茶色くなったヨシが強い風になびく。

 新千歳空港の滑走路からまっすぐに南側に線を引いたあたりにこの湖はあり、飛び立った旅客機がひっきりなしに真上を通る。工場地帯が近いので、湖の向こうには鉄塔が並ぶ。

 厳冬期には結氷するが、渡らずにここに留まる鳥たちも少なからずいるらしい。弱っているのか、飛ぶのが面倒になったのか。本州で冬を越し春に戻って来る仲間たちとは、しばし別れの挨拶でも交わすのだろうか。そんなセンチメンタルなことを考えるのは人間の勝手な思い込みなのだろう。

 国道36号からアクセスできるところに、環境省の野生鳥獣保護センター、日本野鳥の会のネイチャーセンター(土日祝のみオープン)があり、どちらも暖かい室内に置かれた望遠鏡で湖面を観察することができる。近くの道の駅もいつもにぎわう。

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みずうみへ行こう バックナンバー

みずうみへ行こう vol.13 2021年3月16日

ペンケトー、パンケトー

阿寒湖の温泉街から弟子屈に続く国道241号を約20分ほど走ると、道路脇に双湖台という場所がある。名前の通り、ここから二つの湖が見えるらしい。読む

みずうみへ行こう vol.12 2021年2月16日

ポロト湖

見事な借景だった。窓の外に見えるのは、白老のポロト湖。全面結氷している。読む

みずうみへ行こう vol.11 2021年1月18日

然別湖

 鹿追町から糠平湖に向けて道道85号を北上すると、この湖に着く。読む

みずうみへ行こう vol.10 2021年1月18日

糠平湖

 上士幌から層雲峡に向けて北上する国道273号沿いにこの湖はある。読む

みずうみへ行こう vol.9 2018年12月17日

ウトナイ湖

 苫小牧にあるウトナイ湖は、渡り鳥の聖地だ。読む

みずうみへ行こう vol.8 2018年11月19日

摩周湖

必ず「霧の」という枕詞がつくほど、摩周湖と霧は関係が深いらしい。だが、この日はよく晴れていた。夏に訪れたときも快晴だった。読む

みずうみへ行こう vol.7 2018年10月15日

シラルトロ湖

 シラルトロ沼とも呼ばれるこの湖は釧路湿原国立公園の中、標茶町にある。読む

みずうみへ行こう vol.6 2018年9月18日

屈斜路湖

 道東、弟子屈町にある日本でいちばん大きなカルデラ湖だ。読む

みずうみへ行こう vol.5 2018年8月20日

倶多楽湖

 地図で見ると、登別温泉のそばにコンパスで丸く円を描いたような、まん丸の湖がある。読む

みずうみへ行こう vol.4 2018年7月17日

忠別湖

旭川や美瑛方面から旭岳や層雲峡に行く途中に見えるのがこの湖だ…読む

みずうみへ行こう vol.3 2018年6月18日

シューパロ湖

国道452号、夕張市から旭川へ通ずる道で、車を降り、シューパロ湖を見下ろした…読む

みずうみへ行こう vol.2 2018年5月21日

支笏湖

札幌方面から支笏湖へ向かって国道453号を走る…読む

みずうみへ行こう vol.1 2018年4月22日

洞爺湖

湖の上を、走る人を見た。柔らかな針で縫うように。読む

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