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アイヌの人たちは湖のことを「ト」とよびました。「ととき」は湖のゆったりとした時を楽しむシリーズ。毎月道内の湖畔の風景をお届けします。一息つきたいあなたへ、湖畔時間の便りです。ちょっとひと休みしましょう。
道東、弟子屈町にある日本でいちばん大きなカルデラ湖だ。湖の東側の岸辺を道道52号屈斜路摩周湖畔線が通る。2つの湖は直線距離にして13キロ程しか離れていないが、湖畔へのアクセス手段も無く、全く人を寄せ付けない摩周湖に比べ、屈斜路湖は何とフレンドリーな湖だろう。
温泉もいくつもあるが、東岸の砂湯は夏場はキャンプスポットとして大にぎわいだ。砂を掘ると暖かい温泉が湧き出すのも面白い。暑い日には、海水浴場かと思うほど、砂浜と水の中に人がいる。足こぎのボートもそこかしこに浮かぶ。北海道の短い夏を味わい尽くすのは、湖でも海でも同じなのだ。
夏のにぎわいは別格だが、湖畔には通年人が訪れる。全面結氷し御神渡りが見られる湖だったが、最近は全部凍ることは少なくなったという。11月頃になると、白鳥が渡ってくるのは変わらない。
阿寒湖の温泉街から弟子屈に続く国道241号を約20分ほど走ると、道路脇に双湖台という場所がある。名前の通り、ここから二つの湖が見えるらしい。読む