再び、北海道も緊急事態宣言に。(6月1日現在)先が見えない自粛の生活。大人でさえ気持ちが沈む日々の中、子どもや学生たちも悩みを抱えているのではないか、心配でなりません。例年通りの行事ができない。学びや遊びも思うようにならない。そんな状況を、大学生は今どのように感じているのでしょうか。ゼミの研究やサークル活動、アルバイトに就職活動など、やりたい事や将来に向けて行動も広がる大学生。今回は北星学園大学の4年生、佐藤大誠さんにお話を伺いました。
文学部英文学科4年の佐藤さんは、以前インドネシアを訪れた時、現地で暮らす人々の生活の格差に衝撃を受け、将来は経済や環境のギャップを持つ人たちの力になりたいという夢を持っています。大学では、留学生をサポートする団体活動、コロナ禍での就職活動も経験しました。
A:現在は、大学の授業は全てオンラインです。3年生の時から今日まで、大学に行ったのは全部で10回くらい。一時、対面で授業ができるようになった時もありましたが、構内に人は少なく、食堂も友達と並んで食事ができないように制限されていて、コロナ前の1、2年生の時とは生活が一変しました。サークル活動も、以前は留学生の交流イベントを学内で開催していましたが、オンラインで出来ることに切り替えました。今はイギリスの提携校とのオンライン語学交流会の準備をしています。
A:これまで「欧米人は明るくフレンドリーな人が多い」など勝手なイメージを持っていましたが、欧米人でもシャイな人はいるし、国民性と個人は別なのだと気づきました。偏見やイメージで人と付き合うのはよくない、「国」ではなく「その人自身」を見ようと思うようになりました。また、多様な生き方に対してリスペクトするという考え方に感銘を受けました。日本では、自分との違いを「怖い」と思う人が多いように思います。多様な考え方や文化をお互いに理解し合える社会になったらいいなと考えています。
A:3年生の秋から本格的にスタートしましたが、企業の説明会もインターンシップも面接も、全てオンラインでした。コロナで採用を見送った企業もあり、自分のやりたい事を見直さなくてはならないこともありました。一番不安に思ったことは、同期の仲間の動きが全く分からなかったこと。就活仲間の情報や、先輩の話が聞ける場所がもっとあったら良かったと思います。
「本当はキャンプや旅行にもっと行きたかった」と言いつつも「数は少なくても濃い時間を過ごしたい!」と残りの学生生活へも意欲的な佐藤さん。
実は、他の大学も含めて数名の大学生にも話を伺ったのですが、コロナ禍での不満や愚痴などネガティブな発言がとても少ないことに驚きました。テイクアウト専門のお店でアルバイトをしたり、YouTubeで自分の趣味を発信して仲間を増やしたり、今は勉強の時間と考え資格取得したりと、「コロナは仕方がない、その中で何ができるか?」と発想や行動のなんと柔軟なことか。
コロナ禍の大学生たちは、五感を研ぎ澄まして、やりたいことを見つけて、チャンスを掴む努力をしているのかもしれない。私たちは大人として、そんな学生たちにどんな応援ができるのか?いや、むしろ大人の私たちこそ、がんばれ!!チャンスを見つけて、少なくても濃い時間を!
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