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先日、江別市立大麻小学校5年生(2学級60名)のみなさんに、出前授業を行いました。社会科の授業「情報を伝える人々とわたしたち」の学習として、私のもとに、児童からたくさんの質問が届きました。コロナ禍のため対面での授業を控え、オンラインで教室と繋ぎ、事前に届いた質問と合わせて、画面越しに1人ひとりと直接会話をしました。
「仕事のやりがいは?」「緊張しないで話しをするためにはどうしたらいいですか?」という質問から、「CMはいくらで出せますか?」「取材に行くときは何人くらいで行きますか?」と言った質問もあり、子ども達の地域メディアへの関心が伝わってきました。画面越しではありましたが、顔を見てお互いの名前を呼びながら言葉を交わし、心と心が触れる大変貴重な時間となりました。
私は、こうした出前授業の機会をとても大切にしています。今の子ども達のネット利用状況を鑑みると、情報モラル教育は大変重要です。
ネットで子ども達の世界が広がる一方で、トラブルも増えています。
子ども達が自分自身でネットでのトラブルから身を守れるように「インターネットにつながるということ」「SNSの安全で正しい使い方」「言葉の選択と責任」などについて、言葉と情報を扱う仕事をしているアナウンサーとして分かりやすく伝えています。
これまでの取材活動を通して、子ども達やこれから社会に出る若い方に伝えたいことが日々増えています。学年に応じてお話する内容は変わりますが「SDGs~未来と平和を考える」をテーマにした講演や、大学生向けに「ハラスメント研修」なども行いました。
どのテーマにも共通していることは、やはりコミュニケーションの大切さです。言葉は誰かに勇気を与える力もあれば、誰かを傷つけてしまう刃にもなります。お互いを認め合えるように、対話を重ね、思いやりを忘れないように。
みんなが自分事として、身近な問題と捉えて一緒に考えられるように、こうして子ども達に伝える機会はこれからも大切にしていきたいと思っています。
今回の出前授業は、2016年に放送したHTBノンフィクション「おはよう。いただきます。さようなら。~弁華別小学校の最後の一年」の制作の際にお世話になった小学校の先生とのご縁から実現したものです。あの時の取材から時間は経過していますが、その時に築いた人との関係や絆が、今改めて愛おしく思える今日この頃です。早くコロナの状況が落ちついて、みなさんに直接会いにいけたらいいなと願っています。
その後、大麻小学校の5年生全員から、出前授業の感想とお礼のお便りが届きました。
「お友達や家族に使う言葉も、気を付けようと思った!」など素直な感想に、私も更に活力をもらいました。言葉は本当に難しい。私も日々、TVのカメラの前で失敗を繰り返し、ああ言えば良かった、こう伝えれば良かった、と自問自答の繰り返しです。
言葉の鍛錬は、これからも一生続くのだと思います。
※本連載は今回が最終回です。1年間お読み頂きありがとうございました。
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