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北海道の大自然が生み出した「札幌軟石」。触れてみると、きめ細かなザラっとした感触が心地よく、温かみを感じる柔らかい印象の石です。
さかのぼること4万年前、支笏火山が噴火。その時の火砕流が札幌まで届き、冷えて固まったものが札幌軟石です。よく見ると、マグマの泡が固まった白い斑点や、火砕流が石や木を巻き込んで固まった黒い模様が見えます。
「切り口によって表情が違うところがこの石の魅力です」と語るのは、札幌軟石でアクセサリーや雑貨を作る河野理恵さん。北海道遺産にも認定された札幌軟石を「もっと身近に感じて欲しい」と2019年にLiaison(リエゾン)と
いうブランドを立ち上げ、イヤリングやピアス、ブローチなどのアクセサリー、石の風合いを活かした生活雑貨を制作・販売しています。
「このピアスで、約1グラム。1円玉と同じくらい軽いんですよ」との説明を聞いて驚きました。石なので、重くてアクセサリーには不向きなのでは?と思いがちですが、札幌軟石は軽石の仲間なので、柔らかく・とっても軽いのです。薄いものでは、手でパキンと折れるほど。また、吸水性・揮発性のある石なのでアロマオイルをたらして香りを楽しめる石でもあるのだそうです。
アクセサリーには、道産の木を組み合わせたものや、ゴールドに色付けされた和紙の糸を巻き付けたイヤリングなど、札幌軟石の風合いをファッションとして楽しめます。見ていたら欲しくなってしまって、思わずピアスを購入しました。耳元で揺れる、北海道の自然が生み出した石のアクセサリー。肌にも馴染んで素敵。地球のロマンにも胸が躍ります。
Liaison(リエゾン)とはフランス語で「つながる」。
自身の名前「リエ」+北海道「エゾ」という言葉にもかけ、北海道のもので発信して人と繋がれたら。そんな想いが込められています。
札幌軟石を「もっと身近に感じて欲しい」と思い、私たちが身に着けられるものを作ろうとアクセサリー作りを始めた理恵さん。
当初、石の削り方や加工の仕方がわからず、札幌軟石を扱う作家さんの元に飛び込みで教わったそうです。柔らかい石のため、加工の途中で割れてしまったりと、失敗を繰り返しながら、自分にあった切り方を探して試行錯誤を重ねました。コーティングによって、補強や撥水加工することで、生活雑貨や壁飾りなど、作品の幅を広げていきました。 「今後は、札幌軟石のインテリアなども作っていきたい」と語ってくれました。
今では道外からの発注も増えているという、生活に溶け込む「札幌軟石」のアイテム。札幌の魅力の一つとして、たくさんの人に触れてもらえるようになったらいいな。
WEB(liaison-hokkaido.jp)で販売・購入できる他、百貨店などでの催事や限定ショップで、作品を間近に見ることができます。3月9日~13日まで 丸井今井札幌本店9階催事場・150周年イベント、「Life is Craft Hokkaido ~北海道の新しいをはじめる~」に出品予定。
2018年には北海道遺産にも認定された「札幌軟石」。
加工しやすく、耐火・防火性に富んだことから、明治初期より北海道の建造物に多く用いられましたが、コンクリートなどの普及により利用が激減しました。札幌軟石で建てられた歴史的建造物は、老朽化で札幌の街からも姿を消しつつあります。札幌の歴史と自然の偉大さを伝える札幌軟石を、生活に少し取り入れてみると、ぐっと身近に感じることが出来そうです。
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