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>HOME >PAPER&DIGITAL >「老眼に優しく、中身も「リッチ」なデジタル」(2022/6/21)

VOL1:老眼に優しく、中身も「リッチ」なデジタル

朝デジスペシャル
SNDのコンテストで優秀賞を受賞した数々のコンテンツは、朝日新聞デジタルの「朝デジスペシャル」で見る事ができます。「新聞」の概念が変わるはずです。

 みなさまこんにちは。本誌の特集の編集を担当しています吉村です。この度、このコラムの執筆を担当することになりました。Paper & Digitalというタイトル、新聞は紙だけではないという意味を込めました。なぜ私に白羽の矢が立ったかというと、私が無類のデジタル好き、紙よりもデジタル派、だからのようです。63歳という年齢でいえば、少数派かもしれません。

 紙かデジタルが選べるならば、私は後者を選びます。本は電子書籍の方を買います。新聞はデジタルで読みます。なぜか。一つ目の理由は老眼です。小さい字が全くダメになりました。昔の文庫本など、よくあんな小さい字が読めていたもんだと不思議です。2段組の本など、もうとんでもない。そして、新聞の字も辛い。その点、自分の好みの字の大さで読めるデジタルは老眼にとても優しいです。

 二つ目の理由は、デジタルの方がコンテンツが「濃い」からです。「リッチ」という言葉で言い換えてもよいかもしれません。朝日新聞は日本の新聞の中ではいちばんリッチなデジタルコンテンツを作っていると思います。先日、朝日新聞のデジタルコンテンツがSND(Society for News Design、ニュースデザイン協会)の優秀賞を9年連続で受賞したというニュースが載っていました。SNDは世界中のニュースメディアが参加する団体です。日本のメディアの連続受賞は初だそうです。

 私は今から20数年前、米国でジャーナリズムを学んでいました。そして、当時私はこの協会の学生会員でした。そのころはNews Designではなく、Newspaper Designと言っていて、新聞のデザインについて研究する業界団体だったのです。それがだいぶ昔に(恐らく20年以上前だと思うが定かでない)に「paper」という名前を捨てたのです。もうニュースは紙だけで伝える時代ではない、という宣言だったと思います。そのSNDのコンテストに、日本のメディアが選ばれるのは当時を知る身としては隔世の感があり、とても感慨深く感じました。

 入賞したほとんどのコンテンツは朝日新聞デジタル版の「朝デジスペシャル」というコーナーで見る事ができます。まだご覧になっていない方はぜひ、見てみていただきたいと思います。きっと、その写真の迫力、デザインの美しさ、ダイナミックな画面の動きに魅了されると思います。

 私は新聞の「紙」と「デジタル」の購読料を払っていますが、リッチなデジタルコンテンツに触れるための、総合的な「サブスク」(定期購読)料だと思っています。「朝デジスペシャル」はそのリッチなデジタルコンテンツの一つに過ぎません。デジタルの楽しみはまだまだあるのです。続きは次号で。

プレミアムプレス編集担当 吉村 卓也

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