このWebサイトの全ての機能を利用するためにはJavaScriptを有効にする必要があります。
>HOME >PAPER&DIGITAL >「ニュースの見方が深まる「コメントプラス」、自分の記事コレクション「スクラップ」「MYキーワード」」(2022/9/20)

VOL4:ニュースの見方が深まる「コメントプラス」、自分の記事コレクション「スクラップ」「MYキーワード」

ニュースの見方が深まる「コメントプラス」、自分の記事コレクション「スクラップ」「MYキーワード」

 デジタル社会で出てきた特徴の一つとして、「参加の容易さ」があります。SNSがその動きに拍車をかけました。つまり、誰でも、何かについて、何か一言言える、という世界が出現しました。ときとしてそれが「炎上」したりして、社会問題にもなったり、人を傷つけたりしています。誰でも何か言う権利があるのはとても民主的なことだと言えますが、それがヘイトのような言論まで野放しにされたり、匿名で誹謗中傷が行われるようになってくると、この特徴が仇になることもあるでしょう。

 Yahoo!のやっているサービスの一つにニュースにコメントをつけられる機能があります。通称「ヤフコメ」。話題のニュースには多くのコメントが付き、時としてこのコメント欄は「荒れる」ことでも有名です。どこの誰が言っていることかは全くわからないし、玉石混交で、中には光るものもあるかもしれませんが、多くの石の中から玉を探し出す作業をやるほどヒマではないので、この手の匿名コメントは私は一切読まないことにしています。

 朝日新聞デジタルにもニュースにコメントがつく仕組みがあります。これは紙の新聞にはないので、デジタル独自の機能です。「コメントプラス」と呼ばれ、2021年6月から始まったものなのですが、誰もが書けるものではなく、それぞれの分野の専門家たちが、自分の守備範囲に関わる記事ついて、専門家の立場からその知見を活かしたコメントをするものです。コメントをする人たちの中には、朝日新聞の記者も、社外の人もいます。8月末現在、コメンテーターは総勢124人となっています。

 内訳は、フリーのジャーナリスト、経営者、弁護士、研究者、芸人、朝日新聞記者などさまざまです。例えばウクライナ関連の記事に駒木明義さん(朝日新聞論説委員、ロシア、国際関係) や、小泉悠さん(東京大学先端科学技術研究センター講師)、佐藤優さん(作家・元外務省主任分析官)がコメントを付けます。それらはニュースの背景を解説したり、独自の読み解きがあったり、一次情報のニュースに加えて、有識者たちがそのニュースをどう見ているのかがわかるのが理解を大きく深めます。

 もう一つ、デジタルならではのサービスに、「スクラップ」と「MYキーワード」があります。スクラップはハサミとのりがいらない切り抜きです。保存したい記事があれば、はさみマークをポチっとクリックすれば、保存されます。切り抜いた記事は一覧で表示されますが、あまりにたまったら検索することもできるので、「あれ、どこにしまったかな?」ということがありません。「MYキーワード」は自分の気になる言葉を登録しておくと、見出しや本文から関係する記事を選び出し、自動的に一覧にしてくれます。スクラップは場所を取らず、手間もかからず、手も汚れない。「MYキーワード」は意外なところに隠れていた、自分に関心のある記事を見つけだしてくれたりします。

 どれもデジタルならではの機能です。ぜひデジタルの醍醐味をお楽しみください。

全文を読むにはログインしてください。

メールアドレス
パスワード
自動ログイン

PAPER&DIGITAL バックナンバー

PAPER&DIGITAL vol.16 2023年12月18日

紙から始まりデジタル化が進む。この先の新聞の役割とは。

本連載では、紙の新聞と紙でないもの、つまりデジタルな新聞について色々と思うところを書いてきました。今回はその最終回となります。読む

PAPER&DIGITAL vol.15 2023年11月20日

朝デジプレミアムなら、人気のサブスク有料版が月3つまで使えます

オンラインでの便利なサービスがいろいろ増えましたね。読む

PAPER&DIGITAL vol.14 2023年9月19日

週刊朝日「最後の日」がドキュメンタリーに

朝日新聞デジタルにある数々の動画コンテンツのシリーズの1つが「Last Day」。読む

PAPER&DIGITAL vol.13 2023年7月18日

いろいろな特典への近道、「朝日ID」

朝日新聞が提供しているオンラインサービスの1つが「朝日ID」です。読む

PAPER&DIGITAL vol.12 2023年6月19日

今日は何を作ろうか。迷ったら「料理メモ」!

朝日新聞朝刊に連載されている根強い人気を持つ連載コラムが「料理メモ」です。季節のちょっとしたお料理のレシピが毎日載っています。読む

PAPER&DIGITAL vol.11 2023年5月16日

新聞社のドキュメンタリー動画もなかなかだ

ネット上には動画のコンテンツが増えています。特に、TikTokなどに代表されるスマホで見られるショート動画は、自分の好みに従って次から次へと表示されてついつい見てしまい、気がつけばあっと言う間に1時間!読む

PAPER&DIGITAL vol.10 2023年4月18日

デジタルでの切り抜き、はさみとのりは要りません。

新聞の切り抜き、やってますか?私も昔はよくやってました。そう、「昔は」です。私の場合、必須だったのは定規です。読む

PAPER&DIGITAL vol.9 2023年3月20日

デビュー50周年のユーミンと日本社会の変化を語り尽くす

朝日新聞の音声配信メディア「朝日新聞ポッドキャスト」で、昨年11月に意欲的な試みが行われました。2022年にデビュー50周年を迎えたユーミン(松任谷由実)を特集した、「ユーミン: ArtistCHRONICLE」です読む

PAPER&DIGITAL vol.8 2023年1月16日

今日も「今日も傍聴席にいます」を読みます

紙の新聞の紙面は面積に限りがあります。週刊誌のような長い記事にはなかなかお目にかかれません。読む

PAPER&DIGITAL vol.7 2022年12月19日

「朝日新聞アルキキ」の合成音声がすごい

 新聞は読むもの、見るもの、と思っていませんか?今日はそれにプラスして、「新聞は聞くもの」というお話を読む

PAPER&DIGITAL vol.6 2022年11月21日

「紙面ビューアー」 デジタルでも「新聞をめくる」楽しみを

デジタル好きで、活字は紙で読むよりも、パソコンやスマホの方が読みやすいと思っているのですが、そんな私でも絶対に紙の方がいいと思っているのが、情報の一覧性です。読む

PAPER&DIGITAL vol.5 2022年10月17日

デジタルなら、みんなで読める

今は昔、昭和の風景を一つ。早朝に新聞受けに新聞が入るコトンという音がします。家の中で早起きした誰かが、それを取りに行きます。読む

PAPER&DIGITAL vol.4 2022年9月20日

ニュースの見方が深まる「コメントプラス」、自分の記事コレクション「スクラップ」「MYキーワード」

デジタル社会で出てきた特徴の一つとして、「参加の容易さ」があります。SNSがその動きに拍車をかけました。つまり、誰でも、何かについて、何か一言言える、という世界が出現しました。読む

PAPER&DIGITAL vol.3 2022年8月15日

朝の新聞は、セイロン紅茶を飲みながら

昔、セイロンに3人の王子がいたそうです。この王子たち、みんな整理整頓が苦手で(私みたいです)いつも何かを探していました。読む

PAPER&DIGITAL vol.2 2022年7月19日

記者の本音が聴ける「朝日新聞ポッドキャスト」

朝日新聞が提供するデジタルコンテンツの中で、個人的にいちばんはまっているのが、「朝日新聞ポッ読む

PAPER&DIGITAL vol.1 2022年6月21日

老眼に優しく、中身も「リッチ」なデジタル

 みなさまこんにちは。本誌の特集の編集を担当しています吉村です。この度、このコラムの執筆を担当することになりました。Paper & Digitalというタイトル、新聞は紙だけではないという意味を込めました。読む

先頭へ戻る