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パッと目立ってわかりやすいのが人気者。これは卵の世界も同じらしい。店の卵売場で聞くと、赤玉で味の濃い卵がよく売れるそうだ。そんな中に「あっさりうまい」卵があると聞いて、道北の下川町へ会いに行った。 札幌から約220km、車で3時間と少し。山を遠く見渡す平原に田んぼや小麦畑が広がり、空気が冷たく澄んできた頃、下川町に入った。資源循環を厳しく評価する「森林認証」を取得した、森の町。人口約3300人のこの町にあべ養鶏場が創業したのは1962年だ。半世紀以上前、夏と冬の寒暖差60度にもなる気候に合う鶏種探しから始めたという。天然原料を発酵させる餌で飼うことから、卵は酵素卵と呼ばれていた。2016年にこの養鶏場を事業継承し、「下川六○(ロクマル)酵素卵」として販売しているのが現営業部長の村上範英さん。前職は飲食会社のバイヤーで、この卵に惚れ込んだ張本人だ。
“老舗”が「時代をまたぐような長命な産業」という意味ならば、北海道に老舗が少なくても無理はない。けれど、江差の街はちょっと訳が違う。現在、いにしえ街道と名付けられた街並みの問屋蔵や商家に足を止めると、200年、300年という来歴が記されていて、気分はつい、遥かな時代に向いていく。本州向けの魚油や魚粕の原料であるニシンが集まり、それらの漁を取りしきる家々と廻船問屋が儲けに儲け、様々な人々がぶつかりあいながら活躍した日々がこの場所にあったのだ。今回紹介する五勝手屋本舗は、江差隆盛の歴史の一部でもあり、今なお活躍する老舗菓子店だ。
私たちが食べているチーズは、大きく2種類ある。一度熱を加えて溶かし固めたプロセスチーズと、菌の働きで熟成していくナチュラルチーズだ。北海道は国産チーズの9割以上を作っていて、大手メーカーの工場のほか、ナチュラルチーズ工房も100以上あるという。工房製のナチュラルチーズには個人の考えや個性がはっきりと表れる。つまり「チーズは人なり」だ。ならば、私の大好きなチーズを作る人に会いに行ってみよう。
炭坑町として栄えた夕張市。急激な人口減や財政破綻と、ネガティブな話題ばかりで注目されることも多い。町は大きくその姿を変えたが、変わらないものもある。豊かな自然、冷水山、町を流れる夕張川、そして、北沢食品の豆の缶詰だ。 北沢食品の創業は大正10(1921)年。夕張メロンの誕生が昭和36(1961)年だから、それよりずっと前から地元産の農産物加工を担ってきた会社だ。 社名を株式会社北沢食品工場といい、工場は創業時から今と同じ、夕張の南清水沢地区にある。コンパクトシティーを目指す夕張で、将来中心となる地域として計画されている場所の一つだ。訪れたとき、木造の工場は冬の一休みの時期に入っており、きれいに掃除された内部はひっそりとしていた。 案内してくれたのは社長の谷全(たにまた)悦夫さんだ。 近代的なハイテク工場のイメージとは対極にあるような、歴史を感じる建物。白く塗られた木の柱、年期の入った缶詰の機械、豆を煮る大きな釜が並ぶ。ほとんどが手作業だが、1日約7000缶くらいは生産できるという。
このベーコンは軟らかくやさしい味だ。脂身部分も少なめで、よくある塩辛いベーコンとは一味違う。小樽の静かな住宅街の一角に、このベーコンづくりの現場がある。薫製室は加工場のコンクリートの階段下のスペースを手作りで改装したもの。壁は長年煙にさらされ、タールが玉のようになってはり付いている。木製の扉の隙間から、白い煙にのって薫製特有の香りが漂ってくる。この小さな部屋に入った豚肉はベーコンに、サーモンはスモークサーモンとなる。
かつて北海道ではニシンが大量に獲れた。日本海に面する留萌も、もちろん例外ではない。 留萌にある田中青果は、今はニシン漬けを始めとする漬物類が主力商品となっているが、元々八百屋と花屋だった。現社長は二代目の田中欽也さん。妻の美智子さんも「統括本部長」として、営業や商品の開発を担当する。
札幌駅地下街の、ちょっとこじゃれた生活雑貨の店の入口に、かわいいミルク缶が並んでいた。部屋のインテリアによさそうな、酪農王国北海道を象徴する小さなミルク缶。でもその中に入っているものは洗濯洗剤なのである。 「北海道だからミルク缶に洗剤かぁ」とそのアイデアに感心しつつ、商品ラベルに小さな字で書かれた1行に目が止まった。販売者「とみおかクリーニング」、その所在地「中標津」。
10月7日、札幌の中心部に「さっぽろ創世スクエア」(北1条西1丁目)が全面オープンした。26階建ての「高層棟」と、9階建ての「低層棟」がある。高層棟はオフィス棟で1〜7階はテレビ局のHTB(北海道テレビ放送)が豊平区南平岸から本社を移転し、入居した。 低層棟の「札幌市民交流プラザ」には、愛称hitaruと呼ばれる「札幌文化芸術劇場」とSCARTS(スカーツ)と呼ばれる「札幌文化芸術交流センター」、「札幌市図書・情報館」が入る。
札幌の中心部から約30キロ。定山渓温泉は言わずと知れた「札幌の奥座敷」だ。豊平川の川岸からわき出るお湯が、建ち並ぶホテルや旅館にふんだんに供給される。ナトリウム塩化物泉。透明で、なめるとしょっぱい。
帯広から南へ、えりも岬方面へ車を走らせ約1時間、広尾町に入るとまもなく、大森ガーデンの看板が国道の右側に見えてくる。 入口のカフェ建物横にあるゲートからガーデンへ。芝生の小道沿いに植えられた草花はどれも落ち着いた色合いだ。歩く道沿いには背の低いもの、そこから離れるに従ってだんだんと背の高いものへと、しっかり計算されて植えられている。ほとんどが冬を越す宿根草だ。