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苫小牧市の住宅街、一見ふつうの住宅ように見える建物だが、玄関をくぐると、高級日本料理屋に足を踏み入れたような、なんともいえない優しい香りに包まれる。 ここは鰹節や昆布などの卸業者「永見」。今年で創業60年を迎える。店を切り盛りするのは、2代目で社長の桃井一元(かずもと)さんと、弟の赴(たけし)さんだ。一元さんは、聞き慣れない資格だが「だしソムリエ」の最上級資格、1級のさらに上の「協会認定講師」を北海道で初めて取得した、だしのプロフェッショナルだ。「だしソムリエ協会」が認定している。日本のだしだけでなく、西洋料理、中華料理等、世界のだしの知識も問われる。
昨年夏、一片の小さなニュースが目に留まった。世界のお茶を販売する「ルピシア」が、本社(本店所在地)を東京からニセコに移転する、というのだ。ルピシアといえば、さまざまな種類の紅茶や緑茶、ブレンドティー、ハーブティーや関連商品などを扱うお茶の専門店で、札幌の地下街にもお店がある。日本全国にもショップは多数、ハワイ、フランス、オーストラリアにも店舗があり、世界に展開している。薄くて丸い、かわいらしい缶に入ったパッケージはおなじみだ。
6月。北海道に初夏を告げる季節だ。まだ肌寒い日もあるけれど、からりと晴れた日、湿気のない爽やかな風を肌に感じるとき、この地に暮らす幸せを感じずにはいられない。そんなとき、どこからともなく漂ってくる甘い優しい香り。道外出身の筆者にとって、これがアカシアの香りとわかったのは住み始めて何年か経った頃だ。今では、その香りを鼻先に感じると、「ああ夏が来たな」と思うようになった。
今から約7200万年前、ユーラシア大陸の海沿いで一頭の恐竜が死んだ。 そして、その死体は海に流された。海辺で死んで高波にのまれたのか、洪水や津波があって溺れて死んだのか、知る由もない。中生代の白亜紀後期といわれるこの時代、今の北海道があるところはほとんどが海で、後に北海道を形作る陸の「かけら」があるだけだ。 恐竜の死体は海中を漂い、周りを泳ぎ回っていただろうアンモナイトやカメ、海を泳ぐ大きなトカゲや首長竜などに捕食されることもなく、海底に沈み、その上に土砂が堆積し、深く埋もれた。それから約1000万年以上が経ったころ、恐竜やアンモナイトを含む地球上の生物の多くが絶滅した。巨大隕石の衝突による気候変動が原因というのが定説だ。 仲間は誰もいなくなった。埋もれた恐竜はそんなことも知らずに、海の底で眠り続ける。ただ時だけが流れた。 約3000万年前、恐竜が埋もれた海底は地殻変動により海中からせり上がり、陸となり日高山脈の元を形づくり、約2万年前には、だいたい今の北海道の形ができたと言われる。
少年トトと映写技師アルフレードの交流を通し、あふれんばかりの映画愛を描くイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』が公開された1989年、日本にはレンタルビデオ店が出始め、映画館の数は最盛期の半分以下に落ち込んでいた。それから30年余り。テレビは大型化し、DVDや映像配信サービスなどが普及。いまや映画は、いつ・どこでも、何度でも観ることができる。とはいえ、一度でも体験した方なら、映画館で観る楽しさをご存じのはず。複数のスクリーンを持つシネコンが台頭する中、コロナ禍を耐え、北海道各地で奮闘する市民出資のミニシアター3館と老舗の単館映画館を訪ねた。
表紙の写真、テーブルを囲んでくつろぐのは、赤坂京子さんとスイス人の夫トーマス・ビュルキさん、3歳半になる娘の愛來(あいら)ちゃんだ。大きな窓からは淡い光が差し込み、隅々まで掃除が行き届いた部屋にはところどころにパッチワークのタペストリーがかけられ、とても居心地がよい。だがここは家庭のリビングではない。札幌市手稲区にあるドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ(以下「さっぽろハウス」)という施設の中だ
札幌・すすきのにあるビルの2階の一角。そこだけちょっと時間がゆっくり流れているような、不思議な空間だ。長い廊下に沿った壁一面にガラスのショーケース、その中にさまざまな絵が掛けられている。「北海道画廊」の看板が控えめにかかる。画廊は5つの部屋に分かれ、計約100坪の面積がある。どの部屋の壁面も絵で埋まり、床にも額装された絵が箱に入って無造作に置かれている。
帯広から車で南東方面に海を目指すと、約1時間15分ほどで豊頃町の大津海岸に着く。ここに厳冬期だけ見られる光景がある。十勝川で凍った氷が河口から海に流れ出し、透明な氷が砂浜に打ち上げられる。この光景、実は昔からあるのだが、2012年「ジュエリーアイス(宝石の氷)」という名前がつけられ、一気に人気が高まった。
北海道の小豆は国産シェア9割。秋が涼しいと、小豆は渋み少なく色は赤く熟すから、道東、十勝は名産地だ。 だが、作付面積は減っている。2019年、北海道菓子工業組合は行政やホクレンと小豆の供給について話し合った。 「北海道産小豆使用」という事実が、お菓子のブランド価値にも関わるからだ。
シュトレン?シュトーレン? クリスマスの季節、すっかりなじみ深い食べ物になりました。日本では「シュトーレン」が一般的でしたが、原語のドイツ語に近いのは「シュトレン」。記事中では「シュトレン」で統一しました。お店でもまちまちで、記事以外では商品名としての呼び方にならっています。