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道南の渡島半島真ん中あたりのちょっと細くなったところ、その日本海側に八雲町の熊石漁港がある。5月下旬のある日の早朝、漁師用のツナギのカッパを身につけた人たちが三々五々集まって来た。漁港の埠頭のそばの海には直径20メートルほどのいけすが2つ並んでいる。これから始まるのは、このいけすで養殖されたトラウトサーモンの水揚げだ。
不定期シリーズ「住めば都」。今回は十勝北部に位置する上士幌町を訪れた。北海道の中でも早くから移住政策に取り組んできた自治体だ。 初夏を思わせる十勝晴れの空の下、表紙の写真を撮るために集まってもらったのは道外から上士幌に引っ越して来た人たち。場所は移住を希望する人たちのために町が作った体験住宅の前だ。家の前には牧草地が広がり、遠くには山並みが見える。
北海道の初夏を告げる野菜といえば、アスパラは欠かせないだろう。みずみずしい緑の茎、甘みとほのかな苦味。さっと茹でて、軽く炒めて。鮮度が落ちるのが早い作物だから、採れたてのアスパラを食べられるのは北海道民の特権ともいえる。 北海道を代表する農作物といえるアスパラが本格的に栽培されるようになったのはそれほど古い話ではない。話は昭和初期に遡る。一人の熱心な研究者がいた。その名を下田喜久三という。地元では親しみを込めて「下田博士」と呼ばれる。1895(明治28)年岩内に生まれた。東京薬科大の前身、東京薬学校を卒業し、家業の肥料店を手伝うかたわら農家に化学肥料の使い方を指導していた。1913(大正2)年の大規模な冷害を体験した下田は、北海道の風土にあった冷害に強い作物を作る必要を痛感した。そこで目をつけたのがアスパラだった。
札幌市清田区にある平岡公園は梅の名所として知られる。園内には約1200本の梅が植えられ、北海道でも有数の規模の梅林だ。閑静な住宅街の中にある広大な公園で、面積は66.4ヘクタール。東京ディズニーランドの約1.3個分の広さがある。公園の真ん中を道央自動車が貫通しているのもユニークだ。梅林があるのは西地区と言われる高速道路の南西側だ。春の訪れとともに、梅の咲き誇る季節がやってくる。
札幌圏の空港といえば新千歳空港が思い浮かぶが、もう一つの空港が「丘珠(おかだま)」だ。正式名を「札幌飛行場」という。年間の旅客数約27万人(2019年)、札幌市営地下鉄東豊線栄町駅から約1.5キロの距離にあり、札幌都心にも近い。道民にはプロペラ機の空港としてなじみが深いかもしれないが、2016年からは積雪期を除き定期便でFDA(フジドリームエアラインズ)がジェット機を運航している。新千歳という大空港に隠れて目立たない存在ではある。そんな丘珠空港を訪ねてみた。
オリンピックでの北海道勢の活躍もあって、すっかり人気のスポーツとなったカーリング。北海道は日本でも競技人口がいちばん多く、日本カーリング協会に所属するチームも、カーリング場の数も日本一だ。日本でカーリングが最初に行われたのは、1977年の池田町が最初だったと言われる。
2022年8月末日現在、北海道庁のデータによれば北海道には約515万人が暮らす。人口のピークは1997年の約570万人で、以降人口は減り続けている。全国の人口のピークは2008年だったので、北海道は時代に10年先駆けて人口減少局面に入ったと言える。同時に進むのが札幌圏への人口集中だ。1970年には北海道の人口の約5分の1が札幌圏に集中していたが、現在はそれが4割を超え2分の1に迫ろうという勢いだ。
牛は草を食べる動物だ。自然界では穀物は食べない。日本で人気が高い脂ののった霜降り牛肉は、たっぷりと穀物を与えて育てた結果だ。つまり、人間の手助けがないとできない牛肉だ。その餌となる穀物などの飼料は、そのほとんどを海外からの輸入に頼っている。その供給が途絶えれば、霜降りの和牛を作ることは相当難しくなるだろう。そして、昨今の世界情勢による飼料価格の高騰で、その心配が杞憂とも言っていられない状況にある。 輸入飼料に頼らずに、国産の飼料のみで肉牛を育てる牧場は圧倒的な少数派だが、その重要なプレーヤーが、道内にある二つの大学の牧場だ。
10月のとある秋晴れの土曜日、一体の野外彫刻の周りに十数名の人が集まっていた。ふつうの鑑賞者と明らかに雰囲気が違う。手に手にブラシや歯ブラシ、バケツやぞうきんを持ち、ホースや脚立、ガスバーナーまで用意されている。帽子をかぶった男性の説明を聞きながら、彫刻にホースで水をかけ、ぞうきんでふき取り、ブラシで汚れを落としていく。
「漢方」ってなんだろう。漢方は、5~6世紀以降に中国から伝わった医学に、日本独自の要素を加えて作られたわが国固有の医学体系だ。江戸時代後期にヨーロッパから伝来した西洋医学はこれに対して「蘭方」と言った。漢方で使われる薬は「漢方薬」。西洋医学の薬を信奉しがちで、「漢方薬って本当に効くの」と思っているとしたら、ちょっとだけ、ここから始まる話を聞いてほしい。