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「ビーチコーミング」という言葉をご存じだろうか。「海岸(beach)を、くしの目のように細かく見る(combing)」ことから名づけられた造語で、海辺の漂着物を拾ってコレクションしたり、アート作品を作ったり、それらの由来を調べたりすることをいう。そして、それを楽しむ人々は「ビーチコーマー」と呼ばれるそうだ。
第19回「だるま寄席」が札幌市豊平区にある「ダルマホール」で開かれたのは、5月17日(土)のこと。開演より3時間ほど前にホールに入ると、「だるま十区」の代表理事で会社員の住出尊史さんらが準備作業にあたっていた。 この日、登場する落語家は柳家花いちさんと柳家花ごめさん。前座から二つ目、真打と昇進していく江戸落語界で活躍中の若手真打だ。2人は東京から到着すると、すぐに高座に上がって声を出す。マイクを通した聞こえ方を確認するのも住出さんだ。
岐阜の三千櫻酒造は老朽化と温暖化対策のため、北海道東川町に移転。東川は水と米の質が高く、町も酒造業振興に熱心だった。移転後、町内有志が酒米栽培を始め、2024年度には57トンを三千櫻に納入。 JAひがしかわは東川米と三千櫻酒造の日本酒をセットで輸出しており、今後は日本酒の輸出国を拡大する予定。三千櫻酒造は生産量を増やし、商品ラインアップも充実。地元出身の若手蔵人が新たな地酒「芽吹く」を造り、山田さんは北海道の地酒文化の発展に尽力している。
札幌市民交流プラザ2階にある札幌文化芸術交流センターSCARTSは、美術館や劇場とは異なる、実験的かつ分野横断的なアートを対象とした施設。札幌市はユネスコ創造都市ネットワーク加盟後、文化政策に力を入れ、老朽化したニトリ文化ホールの代替劇場建設と共に、作り手や観客を支援する場としてSCARTSを構想。アートマネジメント人材育成やまちづくり支援など、独自の機能を持つ公的アートセンターとして誕生した。
凍てつく冬空に、星が瞬き始めた午後5時30分。札幌・シアターキノの斜め向かいにある小学校の校舎は、煌々(こうこう)と明かりが灯っていた。机に向かうのは、数人の大人たち。年齢も国籍もバラバラ。でも、和気あいあいとした雰囲気で、何だか楽しそうだ。ここは、札幌市立星友館中学校。道内で初めて設置された、札幌市の公立夜間中学である。
昨年12月22日、まちのあちこちにクリスマスツリーやキラキラしたオーナメントが飾られるなか、向かったのは札幌市郊外にある札幌市下水道科学館。1階のホールに入ると、中央に置かれた大きなテーブルの上に、カラフルなおもちゃが所狭しと並んでいる。音の出る絵本、オルゴール、ワンと鳴く犬のぬいぐるみ、電池式の動く恐竜、ラジコンカー……。
旭川から大雪山系に向かって北東へ約15キロ。東川町は人口約8600人の町。北海道の地方にありながら、移住者も多く1993年の7000人強から今に至るまで人口が増えている珍しい自治体だ。そんな町の郊外に、ユニークな学びを提供する場所がある。「コンパス(Compath)」という「学校」だ。 小学校でも中学校でも高校でも専門学校でも大学でもない。通っても卒業証書は出ないし、資格も取れない。
午後7時。札幌駅北口にある公共施設エルプラザの一室。今日は祝日にも関わらず、貸会議室の一室に大学生たちが6人集まっていた。週一回行われている、北海道大学新聞編集部の定例会議だ。編集部には21名が所属し、中心的に活動するのは11名だ。学部の1〜2年生が多い。部長で法学部2年生の赤松陽菜子さんが司会を務めて、会議が進行していく。
社員寮の共同キッチンには、エスニックレストランのようなアジアの香りが漂っていた。料理をしていたのは、北見日産自動車にメカニックとして勤務しているベトナム人男性7名。何名かで、あるいは1人で、それぞれが自分の好きなものを作っている。一緒に食べているのは、彼らに日本語をボランティアで教えている「北見YMCAいろはの会(以下いろはの会)」の中原久美子さん。
「幌加内には二度雪が降る」と言われる。一度目の雪はもちろん冬。北海道でも有数の豪雪地帯。1978年は非公式ながらマイナス41.2度という日本最低気温を記録した極寒の地でもある。 二度目の雪は夏。7月下旬頃から、町に広がるそば畑が、そばの白い花で真っ白に覆われる。その見事な風景を楽しみに、訪れる観光客も多い。 旭川から幌加内町中心部まで、北西方面に車で約50分。人口約1200人の過疎の町。