朝日IDをお持ちの方はこちらから
AFCのログインIDをお持ちの方(2024年7月31日までにAFCに入会された方)はこちらから
新規入会はこちらから(朝日IDの登録ページが開きます)
2年程前、シニアライフ相談サロンに80代のご夫妻がお見えになりました。お二人とも要介護の認定をお持ちでした。
奥様:「食事の支度が辛いんです。そろそろ食事を出してくれるところに入りたいんです」
ご主人:「どうして、そんなところに入りたいんだ。まだまだ、できるだろ」
憂いを帯びた表情で遠くを見つめる奥様。ご主人は目を見開きまっすぐ前を見つめていました。
今年、ラベンダーの咲く頃、「そろそろ本格的に住み替えを考えていまして……」。ケアマネジャーからご連絡をいただき、見学のためお迎えに上がると、奥様は認知機能低下も進みベッドに横になり、「出かけるの?いってらっしゃい」と小さな声。
ご主人はよろよろしながら玄関を出て、階段を降りようとすると動きが止まります。息子さんに右側から、当サロンスタッフに左側から支えられ一段一段ゆっくりと三階から降りて行きます。やっとの思いで、一階に着くと大きなため息一つ。
部屋は別々になりましたが、ご主人は、「私が想像していた施設とは違うんだね」と、住宅に納得されました。帰り道、両脇を支えられ一段一段踏みしめるように三階まで上り「少し前までは、こんなんじゃなかったんだよ」と、憂いを帯びた表情でつぶやきました。
ご自宅に入ると奥様に報告。「決めたぞ。いよいよ引越だよ」奥様は「どうして?私、食事作っているでしょ?どうして?」カッと目を見開きまっすぐご主人を見つめていました。
「あの時の……」と呆然と立ちすくむご主人。息子さんの説明で奥様は納得されました。引越当日、ご夫妻はそれぞれに抱えられながら一段一段ゆっくりと降りて行きます。そして一階まで降りきると大きなため息一つずつ。
2カ月が過ぎた頃、ご主人からお電話で「デイサービスで妻が笑っているんだ。あんな笑顔だったなって思い出したよ。私もね、少しはしっかり歩けるようになったんだよ。あの時(2年前)、妻の話を真剣に考えていたら、もっと早くこんな風に暮らせたんだね」と。
Merry Christmas……!
9周年を迎えたシニアライフ相談サロンで伺ったご相談は10,000件を超え、私が携わったご相談も数千件と、振り返ってみると様々なお悩みがございます。読む
最近の70歳代80歳代の方々は本当にお若く感じられる事が多く、90歳代の方でも足取りも軽く、判断力もしっかりとされていらっしゃる方にお目にかかる機会が多くなりました。読む
地方に住むお母様を呼寄せようとお子さんが当シニアライフ相談サロンへご相談にお見えになりました。読む
札幌も夏が近づいて来ました。今年の夏も暑くなるのでしょうか?さて、皆様は毎日どんなことをして過ごされていらっしゃいますか。読む
札幌では少しばかり早めに桜が咲き、今ではいろいろな花に囲まれまさに春爛漫。個人的に北海道では春爛漫の頃は5月くらいがふさわしいと感じております。読む
今年は、天変地異を感じさせるような雪害の多い冬でした。雪かきに疲れてしまった方や外に出ることが叶わず不安になられた方も多くいらっしゃいました。読む
コロナウイルス感染の影響で、高齢者住宅への転居を躊躇される方も多くいらっしゃるのか、昨年同様入居される方が少なくなっているようにも思われます。読む
お正月も明けて日常生活に馴染んできた頃でしょうか?さて、昨年12月に2019年の健康寿命が厚生労働省より発表されました。読む
中央区にある当社の相談サロンにて、日々ご高齢者の方に関する住み替え等相談を承っております。読む
とても暑かった夏を終えて、風に冷たさを感じる季節となりました。今回は、「軽費老人ホーム」についてお話します。読む
「ろうけん」という言葉 どこかで耳にしたことがあるという方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか?読む
今回は皆さんもよく聞く「グループホーム:認知症対応型共同生活介護(以下GH)」についてお話します。読む
本日は公的施設の代表格である「特別養護老人ホーム:通称「特養」(とくよう)。以下同)です。読む
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の「サービス付き」って?
サービス付き高齢者住宅、通称「サ高住」の「サービス付き」とは、必須サービスである「安否確認」と「生活相談」を指しています。読む
いざ高齢者向け住宅に入居しようと考えた時、現状と将来像を見据えたうえで「どのような高齢者住宅を選ぶべきか」十分検討する必要があります読む
「介護」という言葉から受けるイメージはどんなものでしょう。老いは親にも、自分自身にも誰にでもやってきますが…読む