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公開:2022年9月20日
中学の国語の教科書に載っていた『生れ出づる悩み』が、有島武郎を読んだ初めだった。
《大火直後の岩内港》 (1954)地元に集められた作品群 中学の国語の教科書に載っていた『生れ出づる悩み』が、有島武郎を読んだ初めだった。それは彼の小説の一部で、漁師が絵を描いていて、それを有島に見せに来るという内容だった。都会に出て描きたいというその青年に対して、いや田舎の自然の中でこそ描く価値があると説く有島に促されて彼は漁師を続けながら画業を極めることを誓うのであった。 さて、その漁 …