朝日IDをお持ちの方はこちらから
AFCのログインIDをお持ちの方(2024年7月31日までにAFCに入会された方)はこちらから
新規入会はこちらから(朝日IDの登録ページが開きます)
西條奈加(PHP文芸文庫)
登場する地域:松前、他
西條奈加の『六つの村を越えて髭をなびかせる者』は、江戸中期、蝦夷地見分隊に随行した最上徳内がアイヌと交流し、困難に挑む姿を描く。徳内の行動は、現代の人間関係構築に示唆を与え、北海道への愛着を深める。
数年前、帯広駅前にあった長崎屋で十勝の作家として西條奈加特集がされているのを目にした。彼女の最新作『六つの村を越えて髭をなびかせる者』は、日本史に登場する最上徳内の物語である。舞台は江戸中期、田沼意次の世。最上川のある出羽出身の徳内は蝦夷地見分隊に随行し、正確な地図を描くためにアッケシに向けて徒歩で現地を巡る旅に出る。その過程でアイヌの長や少年と交流し心を通わせながら進んでいく。彼が旅する北海道 …