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短編集『青い絵本』は、捨てられる男女家族の葛藤と人生の終盤を描く。また、『アジアのヴィーナス』は、女の強さと男の弱さを描いた4編の短編集。
青い絵本文字では表せない物語、言葉でないと紡げない物語 それぞれ別に発表された5編からなる短編集だが、絵本をモチーフあるいは媒介とした幾層の物語集として加筆修正された。卒婚を望む妻との定年後の新しい生き方を模索する夫との微妙なズレが、豪華列車による旅によってひとつのレールに収斂していく「卒婚旅行」をはじめ全編が、捨て、捨てられる男女家族間の秘めた葛藤と、「死」に向かう人生の終盤を舞台装置に、物語 …