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大正15年5月、十勝岳が大噴火を起こし、その火砕流は巨大な泥流となり、10キロ離れた上富良野町の畑や開拓集落を飲みこんだ。
ある年の1月、主人公の竹内美砂は、東京の自宅から流氷研究所のある紋別を訪れ、父親の友人に紹介された当所研究員である紙谷誠吾に流氷見学を依頼した。
キミヤは狩猟を趣味とする父親に半ば強引に伴われ、立ち入り禁止区域である摩周湖のカルデラの底に下りていった。
恋人の裏切りに遭い、失意のまま転勤先の札幌に移り住んだ25歳のOL、小鹿千春。
私の忘れ物は、何か?今となっては何を忘れたのかも忘れてしまっている、そういう不確かなものを求める物語だ。
2016年の本屋大賞受賞作。作者が家族とともに北海道の新得町で山村留学していた頃に書かれた作品である。
『道ありき』は教科書の墨塗りの場面から語り出される。皇国思想を教え込まれてきた彼女は何の疑いもなく軍国主義教育を実践してきた。
昨年末、二年ぶりに躊躇いながら帰省した。この御時世、旅をしたくてもできない人は大勢いる。
明治時代、士族の家系に生まれた「信夫」がキリスト教を信仰するに至るまでが、幼少期から青年期を通して丁寧に語られる。
余りにも有名な歌集『一握の砂』。啄木生前唯一の歌集であり、故郷渋民村だけでなく、北海道全土、函館から札幌・小樽、そして釧路と新聞記者の生活をしつつ詠んだ数々の名歌が刻まれている。
函館を舞台にした小説と言えば、最近は佐藤泰志を思い浮かべる方が多いかもしれない。
今春、釧路を訪れた。夕暮れ時、高校時代の通学路をたどった。幣舞橋を渡り、出世坂を上る。幣舞公園から街を見下ろす。
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