地域を知る一冊 vol.36
海の祭礼(吉村 昭)
幕末、ペリーを始め多くのアメリカ人やイギリス人が来日する中、森山栄之助は彼らと英語で自由に話すことが出来た。
2021年4月19日
地域を知る一冊 vol.35
しんせかい(山下澄人)
「富良野」という名前を聞くと、田舎での自給自足暮らしみたいなものをイメージする人が一定数いるようだ。
2021年3月16日
地域を知る一冊 vol.34
〈旭山動物園〉革命(小菅 正夫)
滝川育ちの私にとって、子供の頃「旭山動物園」は近くて遠い、贅沢な場所だった。
2021年2月16日
地域を知る一冊 vol.33
セバット・ソング(谷村志穂)
大沼湖畔に実在する児童自立支援施設をモデルにした駒ヶ岳学院が物語の舞台だ。暴力、触法行為、性非行、虐待や養育放棄などさまざまな理由で家庭から離された子供たちが家庭的な寮生活をおくりながら、自立をめざしている。
2021年1月18日
地域を知る一冊 vol.32
縄文の思想(瀬川拓郎)
勉強は進学・就職の道具で、学問は経済に貢献するものという風潮がある。この本を読んで、そのことを考えた。
2020年12月21日
地域を知る一冊 vol.31
四龍海城(乾ルカ)
道東、竜ノ岬海岸に浮かぶ塔を舞台に描かれるひと夏のストーリー。濃霧に包まれる道東には、私たちが生きている時間と空間の編み目をいともたやすくゆがめ、境界をあいまいにさせる不思議な魅力がある。
2020年11月16日
地域を知る一冊 vol.30
七帝柔道記(増田俊也)
(おそらくは)あなたの知らない柔道がある。勝負が膠着しても「待て」がかかることはない。「有効」や「効果」もない。
2020年10月19日
地域を知る一冊 vol.29
物語のおわり(湊かなえ)
湊かなえといえば、『告白』や『母性』などに代表されるように、ミステリーをイメージされる方も多いだろう。
2020年9月23日
地域を知る一冊 vol.28
蛇行する月(桜木紫乃)
中年男性と駆け落ちした須賀順子の生きざまを、道立湿原高校時代の同級生たち、駆け落ちされた妻、さらには順子の母、それぞれの目を通してオムニバス形式で綴った作品である。
2020年8月18日
地域を知る一冊 vol.27
別れの後の静かな午後(大崎善生)
本書は6編を収録する短編集で、随所に北海道ゆかりの人物が登場する。作品ごとに趣向は異なるが、当欄では冒頭作「サッポロの光」を紹介したい。
2020年7月20日
地域を知る一冊 vol.26
ンブフルの丘(澤田展人)
交通事故で同乗していた女性を死なせてしまい、厭世的な毎日を送る亮次。幼少期に母親から虐待を受けて、感情を上手く制御することのできない恭介。
2020年6月16日
地域を知る一冊 vol.25
挽歌(原田康子)
「挽歌」は釧路を全国的に有名にした記念碑的作品である。主人公の兵藤怜子は23歳。
2020年5月18日