AFC アサヒファミリークラブ

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『社長忍法帖 』(1965年)
監督:松林宗恵

 美人に弱い恐妻家の社長(森繁久彌)、気配り上手な常務(加東大介)、真面目一辺倒の技術部長(小林桂樹)、なまりが強烈な豪快社員(フランキー堺)。黙っていてもおかしいこの4人がイラストですすっているのは札幌ラーメン。それも、みそ味の元祖とされる「味の三平」である。

 クレージーシリーズ・若大将シリーズ・駅前シリーズと並び、“東宝四大喜劇”と呼ばれた森繁主演の「社長シリーズ」。毎回、とある企業の社長(森繁)が、一大契約を成功させるべく部下と奮闘。一方で浮気を試みるも、こちらは未遂に終わる…というのがお約束のパターンだ。

 シリーズは第21作「社長紳士録」で一度完結したものの、その人気から再スタートとなり、復活第1弾が本作。なぜ札幌を舞台に選んだかといえば、中島公園に出来たばかりの「ホテル三愛」(札幌パークホテルの前身)の市村清社長から要請があったと、後に松林宗恵監督が明かしている。

 「ホテル三愛」は東京オリンピックの3ヵ月前、1964年7月に開業した。地下3階・地上11階建てで、当時、札幌グランドホテルしかなかった札幌に“ホテル戦争”を巻き起こしたというから、出張で訪れた社長がその豪華さを褒めるのもあながちサービス演出とはいえない。ところが、ホテルは開業2年目に経営が悪化。映画公開の翌年には北炭観光開発(当時)に経営が移り、「札幌パークホテル」へと変わってしまう。時代の変化に適応するのがビジネスの常とはいえ、ロケ誘致に奔走したホテル関係者の努力と興奮、その後の落胆を思うと、映画で描かれるサラリーマンの哀歓とどこか重なって見える。

 1972年に冬季オリンピックを控えた札幌の街は、まさに変貌期にあった。映画では、真新しい千歳空港ターミナルビルや真駒内団地の造成現場などを背景に織り込みながら、社長一行が珍出張(?)を展開。たとえば、「味の三平」の場面では、加東が「スープを持ち帰りたい」と店主に頼む傍らで、森繁社長はこれから歓楽街に繰り出そうとにやけ顔。ところが、仕事ぶりに注文を付けられ不満が収まらない小林が水を差す一言を吐き、フランキーをあ然とさせる。

 ここに、芸者遊びしか頭にない部長(三木のり平)が加わるともう最強。色気で迫るマダム・新珠三千代や団令子らも入っててんやわんやの末、丸く収まる結末がなんとも大らか。アハハと笑って明るくなれる、そんなコメディは大好きだけれど、令和時代を生きる身としては、昭和のサラリーマン社会の明るさと気楽さが、うらやましくもあり、ちょっと疎ましくもある。

イラスト&文 新目七恵(あらため・ななえ)
ライター、ZINE「映画と握手」発行人、NPO法人「北の映像ミュージアム」スタッフ。6月2日に閉店したディノスシネマズ札幌劇場は最後まで充実のラインナップ。「シング・ストリート 未来のうた」をスクリーンで見て号泣。早期再開を渇望しています。

『満月 MR.MOONLIGHT』


原田康子さんの原作を映画化したものです。大森一樹監督で、原田知世さん・時任三郎さんが出ています。1991年に公開されましたが、私がこの映画を知ったのは、ずっと後になってからです。札幌の市街や豊平川の風景が懐かしいのと、お話がファンタジックでほっこりしました。
(おじさん さん)

私もこの作品、数年前にビデオで見ました。タイムスリップしてきた武士 (時任三郎)と現代(当時?)の女性(原田知世)とのSFラブストーリーで、おっしゃる通り、ホンワカした雰囲気だったのを覚えています。が、あの「挽歌」の原田康子さんが原作だったとは存じませんでした!少し意外。もう一度見直したくなります。(新目七恵)

『幸せの黄色いハンカチ』


新潟に夫の転勤で8年住み、その時家族ぐるみで仲良くしていた友の優しい旦那様が去年なくなりました。心ばかりのお香典送りましたが、友が会いたいと札幌まで来てくれました。なくなって9か月目のことです。せっかくなので行きたいところ連れて行くよ、と言いましたら幸せの黄色いハンカチ広場に行きたいとのこと。息子に車出してもらいいってきました。10人くらいの見学者がいて、健さんがまだまだ人気があるのだと思いました。友は帰宅して毎日DVD見てるそうです。札幌にきてから、だいぶん元気になって頑張ってるようで映画の魅力ってすごいんだなぁと再確認しました。友は旦那様の次に高倉健さんが好きなそうです。連れて行ってあげてよかった。映画のシーンのような写真もいっぱいとってきたし。
(ちぃ さん)

「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」、私もつい先日行きましたが、館内にびっしり張られた黄色いメッセージカードひとつひとつの内容が素敵で、前向きな気分にさせられます。映画のチカラもあるかもしれませんが、きっと、一緒にロケ地を歩かれた「ちぃ」さんの存在こそが、ご友人の心を温めているものと思います。それは、映画で描かれた「愛」「出会い」というテーマに通じるものかもしれません。ちなみに私は以前、悲しいことがあったとき、映画を全く観れなくなりましたが、少し経ってから「ホノカアボーイ」という作品に出会って元気付けられました。(新目七恵)

『初映画』


子供を初めて映画館に連れて行った時のこと。
見たのはドラえもんシリーズ。会場にはドラちゃんが来ていて、大喜びで上映開始。
ところが、さわりの部分で早くも号泣。悲しい場面ではない。うちの子だけが泣いている。
「ドラえもんはどこ行っちゃったの〜っ!」
ドラちゃんが登場しないのを悲しんでのことでした。
その後長いこと映画館には行けませんでした。
(のりのり さん)

わかります、その気持ち。私も息子が3歳のころ、アニメ映画を見に初めて劇場に連れて行きましたが、長い予告を真剣に見た彼は、本編10分後に泣き始め、あえなく退散しました。最近は光や音を配慮した「子連れOK上映」なども増えていて嬉しく思います。ちなみに、5歳になった息子は「実写版アラジン」を最後までしっかり楽しみ、成長を感じました!(新目七恵)

『キッズ・リターン1996年監督:北野武』


高校生の不安や希望、心の揺れを見事に表現していた。高校生はこうやって自分の進む道や障害に向き合っていく。そんなことを当日学んだ。金子賢や森昌行など、俳優も光っていた。
エンドロールで監督が北野武と知ってぶったまげた記憶がある。
(たまー さん)

「ぶったまげた」経験、素敵ですねー!実は恥ずかしながら、「キッズ・リターン」未見なんです。確か網走ロケ「刑務所の中」のワンシーンでも引用されていましたね。いつか観て、そのとき自分がどう感じるかが楽しみです。そんな私ですが、北野作品では「あの夏、いちばん静かな海。」が忘れられない1本です。(新目七恵)

『しあわせのパン』


しあわせのパン
という映画です

おいしいコーヒー
パン
ワイン
きれいな景色があれば
他に何もいらないと思いました
(str777 さん)

確かに、美味しいご飯と美しい景色が見どころの作品でしたね。大泉洋さんは女性監督の演出が初めてだったそうで、そんな意味でも他とは違う表情を見せていたかもしれません。私も映画に出てくる「ご飯」には目がなく(笑)、邦画だと、沖田修一監督作に出てくる料理はついチェックしてしまいます!(新目七恵)

『『社長忍法帖1965年)監督:松林宗恵』に関すること』


私が幼少の頃映画が娯楽だったので森繁さん主演の「社長シリーズ」は大好きでした。出演者も豪華でそれぞれ魅力がありコンビネーションがバツグンでした。働く男たちの悲哀も感じられ喜劇のようで悲劇のようで特にこの作品は札幌が舞台ということもあり鮮明に記憶しています。最近オール北海道であっても風景や食ばかりに気をとられ昔のように人々に焦点をあてることが少ないように感じられます。ファンとしては寂しいかぎりです。
(せっちゃん さん)

そうですか!リアルタイムでご覧になったのですね。当時なら劇場に笑い声が響いたのではないでしょうか。「コンビネーションがバツグン」というご感想に共感。余談ですが、本作で小林桂樹を翻弄するおきゃんな女性を演じた団玲子さん、つい最近黒澤明監督の「椿三十郎」を観直したら、おっとりとした娘役で出演していてびっくり。女優陣の見事な演技力、演じ分けに感服しきりでした。(新目七恵)

『『社長忍法帖 1965年)監督:松林宗恵』への感想』


こんにちは。「社長忍法帖(1965年)監督:松林宗恵」のあらすじを読ませていただきました。生まれる前の作品の為知らなかったのですが私自身ホテル業界に勤めていて日々奮闘しているのでとても興味深かったです。現在の北海道札幌の街並みや景観・人の流れからはまるで想像がつかない歴史の文言にただ驚くばかりで勉強にもなりました。その時の関係者のみなさんの志に敬愛しその反面思惑どおりにいかないことが社会であり働くということなのだとあらためて身の引き締まる思いがしました。素敵な作品を紹介してくださりありがとうございます。映画ファンとしてもチャンスがあれば見たいです。
(るいるい さん)

ありがとうございます。「社長忍法帖」はDVD化されているので、わりと見る機会はあると思います。ホテル業界にお勤めの方のご感想、伺いたいです! ちなみに、この社長シリーズは続編をセットで作っていて、「続社長忍法帖」(こちらは京都ロケ)もあるのですが、こちらはDVD化されていないので私も未見です。いつか、続きも見てみたいですね。(新目七恵)

Vol.10

女ひとり大地を行く

(1953年)監督:亀井文夫 ロケ地:夕張、釧路

Vol.9

探偵はBARにいる

(2011年)監督:橋本一

Vol.8

コタンの口笛

(1959年)監督:成瀬巳喜男

Vol.7

結婚 佐藤・名取御両家篇

(1993年)監督:恩地日出夫

Vol.6

社長忍法帖

(1965年)監督:松林宗恵

Vol.5

点と線

(1958年) 監督:小林恒夫

Vol.4

ギターを持った渡り鳥

(1959年) 監督:斎藤武市

Vol.3

銀の匙 Silver Spoon

(2014年) 監督:吉田恵輔

Vol.2

幸福の黄色いハンカチ

(1977年) 監督:山田洋次

Vol.1

男はつらいよ 寅次郎忘れな草

(1973年) 監督:山田洋次