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2007年(監督:小林政広)
ロケ地:苫小牧
公開:2025年5月19日
苫小牧を舞台に、娘が殺人を犯した加害者の母と被害者の父の静かな日常を描く。二人の心の動きを巡る緊張と不安が漂う中、町を象徴する巨大煙突が印象的に映し出される。小林監督は苫小牧の魅力について、登場人物の心象風景に近く、想像力をかき立てられると語った。
なんてロマンチックな響きだろう。「愛の予感」。ところが、この映画に甘いムードは一切ない。あるのはむしろ、憎しみ、悔恨、孤独。それなのになぜ、このタイトルをつけたのか。 登場するのは中年の女性(渡辺真起子)と男性(小林政広)、ほぼ2人きり。個別インタビューを受けている冒頭シーンで、女性の方は14歳の娘が同級生を殺害したこと、つまり加害者の母親で、一方の男性は殺された少女の親、つまり被害者の父親 …