東大在学中『北帰行』で文藝賞受賞。朝日新聞社で国内外様々な対象を幅広く報道しつつ、作家中原清一郎の名で創作活動を続けたジャーナリスト外岡秀俊。早期退職し拠点を札幌に移した後も世界を旅し、緻密な分析と歴史的洞察から社会や人間の在り様を見極めようとした。一昨年12月、突然の訃報と大きな喪失感。彼の思索の航跡を発信し後世に残したい。その思いが『逍遥通信』誌(編集・発行は札幌南高同期の澤田展人)掲載の6編を中心に編まれたこの遺稿集に繋がった。
著者 外岡秀俊 出版 藤田印刷エクセレントブックス 発行 2023年1月20日 価格 2420円(税込)
北海道博物館が士別市朝日町、名寄市智恵文、同市日進の地域博物館等と2018年~5年間行った実践研究報告だ。高齢者の持つ知識(記憶)や生活技術を地域資源と捉え、地域博物館がそれらを発掘・集積しながら、高齢者が生き生きと活動する場として小学生を含む地域の人々と交流し協働する様々な試みを具体的に記録。高齢者と子どもたちが楽しそうに過ごす姿がほほえましい。認知症予防や消えゆく地域文化の保存にもつながる、今後の拡がりが望まれる試みだ。
編著者 青柳かつら、山下俊介、黄京性 出版 北海道博物館 発行 2023年3月 図書館で閲覧可。 北海道博物館HPからダウンロード可。